乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ポートワインの故郷

2015-04-01 | ポルトガル
(前回のつづきです。)
 タコめしを食べたあとカンパニャン駅(左の画像)で近郊電車に乗り、ドウロ川の南岸に渡って最初の駅General Torres(右の画像)で降ります。


 駅を出てドウロ川岸に向かって降りていくとポートワイン蔵が建ち並んでいます。このうちのどれかを見物しようというわけです。


 観光ロープウェーを見ながら適当に歩いているとどこかの蔵の裏に着きました。


 通路の下をくぐると水場が設けられているのが目につきます。


 その先でポートワインの樽がトラックに積まれていました。蔵子さんがいたので挨拶するとここはCalemという蔵とのことでドウロ川を向いた表側に出たところ立派な構えです。


 かつてドウロ川の水運に頼っていたポートワインの輸送はクルマになっていて今浮いている船は観光用ばかりということになります。とは言ってもドウロ川の上流で作った葡萄を原料にこの付近で貯蔵してこそポートワインというのは変わらずドウロ川とポートワインは切り離せない間柄です。


 では見物させてもらおうとCalemの受付に入ったら英語ツアーがスタートする時間まで結構空いてしまいます。とくにどこというこだわりもないので他の蔵もあたってみたところFerreiraという蔵がすぐのスタートだったので入れてもらいました。見物料は私が今回選んだ一番安いコースで6ユーロ、ツアー内容や試飲できるポートワインの種類・数により高くなります。


 貯蔵庫に展示品とツアーが進み最後に試飲・売店スペースで2種類飲んでおしまいです。まだ旅程に先があり荷物を増やしたくないというときは見物料を払うシステムだと見物・試飲だけして買わずに出ても気まずくないので助かります。


 ほろ酔いでFerreiraを出るとバスの狭隘区間があるのが目につきました。


 交通整理の警官が1人立ち誘導していたもののすれ違えない対面通行の上にFerreiraに出入りするでかいトラックやタンクローリーもやって来るのでなかなか大変そうです。


 Ferreira脇の路地を覗くとタンクローリーに蔵からのホースがつながれています。紫に染まった石畳を見ていたらなるほど道路がドウロ川の代わりになっているんだなあとしょうもないことを考えてしまいました。

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