乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

津軽鉄道VS弘南バス(前編)

2012-09-14 | 青森県
 津軽半島の観光地と言えばまずあがるのは太宰治ゆかりの斜陽館などがある金木ではないかと思います。その金木の玄関口になるのがJR五能線の五所川原駅で、ここから金木まではストーブ列車で有名な津軽鉄道がそれ自体観光資源のようになっているほか、弘南バスの小泊線でも行くことができます。先日江差線に乗ったあと青森を通ったので五所川原に寄り道しその両方に乗りくらべてみることにしました。

 時間の都合で往路を弘南バスにしました。五所川原駅を出るとすぐ前に弘南バスのターミナル(五所川原駅前案内所)があります。


 ここに来るのは十年ぶりくらいですが、その「ひと昔」前は建物は同じでももっと古めかしい雰囲気でした。今はかなり改装されスッキリしていたのでちょっとびっくりです。とは言え切符売り場・自動販売機に売店・そば屋・おやき屋(大判焼のようなもの)と揃い「生きている」感じがするバスターミナルなのでうれしくなります。この雰囲気はなんとなくバスが元気な韓国のバスターミナルに通じる気がしたりです。


 時刻表が漢数字のタテ書きというのもたまりません。この体裁の時刻表もなかなか見られなくなってきましたね。


 この日乗るつもりの路線の運賃を見て合計で1000円は超えるのを確認し、1000円で1150円分使える回数券をひと綴り買っておきました。(なお土日祝なら「ワンバケーションパス」という1000円の一日乗車券が使えます。)


 さてではそろそろ乗るバスの時間です。五所川原ではローザやリエッセといった小さい車両を多く見たのでそれが当たったらちょっとつらいなあと不安になったりもします。


 幸い乗る小泊行きはこの通り中型の「バスらしいバス」だったのでひと安心です。ここのターミナルではうれしいことに「ジリジリ」というベルで発車します。そういえば今発車ベルが鳴るバスターミナルってどのくらい残っているのでしょうね。そういえば台湾にもあったりしますけれども。


 割に新しめな顔の割にステップが高く床は木の板でこれもうれしい点です。


 このバスは基本的に国道339号線を北上するバスで道路は比較的あっさりしていますが嘉瀬辺りからちょっと面白い雰囲気でした。まずは「秀吉を名乗る人物」関係施設の看板が見えます。


 さらに吉幾三にちなんだ施設「いくぞうHOUSE」の看板が見えました。ただこの看板は残っているものの「津軽すこっぷ三味線快館」という施設になっているそうです。


 国道から逸れ嘉瀬の集落に向かうと細い道に入り、と見どころ(?)が続きます。


 嘉瀬を抜けると間もなく金木の町中に入り、その名の通り斜陽館のすぐ前にある「斜陽館前」というバス停で降りました。



 この付近には斜陽館のほか「観光物産館マディーニ」「津軽三味線会館」と観光施設が固まっています。


 斜陽館見て津軽三味線聴いてお土産買って、と観光がいっぺんに済む合理的なところですから岩手県交通に秋北バスに羽後交通と近県の観光バスが何台も行き来していて申し訳ないけど斜陽気味というか過疎ってる町の雰囲気と大勢の観光客が妙な対比ぶりでした。




 今回はここまでとし、次回の後編は津軽鉄道に乗る話です。

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