続編、「逆柳の甌穴」の川床で「よし笛」聴く、至極のひととき。

2023-07-26 12:14:46 | 逆柳の甌穴


20230723『ちょいまるさんの「よし笛」、木漏れ日の中で聞く♫』


「甌穴」の中へ降りて、出てきたら「風流な音色」が聞こえてきます。
風景とマッチして、なんてロマンチックなんだろうと…
振り返ればそこに「(通称)ちょいまる」さんが奏でてらっしゃった、という床並川構図です。
  
ワタシの撮った写真を見て、傍の川原に座っていた方が「絵になるよねぇ」って(褒められた気分)。
ちなみに、ちょいまるさんが奏でている「よし笛」は、
伊賀の服部川・木津川合流地点の「新居」の川原の「よし」です、
この床並の川の流れは「木津川」へ行きますよ、と。

実は、「ちょいまる」さんとは「らい萬香園」でお会いしいていて(リンクは過去ログから)
様々な活動をされていることをきき、こんな図鑑も出版されているので、
その場で購入!という経緯があります(余談ですが(笑))。
身近な場所に生えている植物であったり、鳥のこと、川の魚のことなど
見ても読んでも楽しい「図鑑」です。
ちょいまるさんグループの活動のことは、→『ちょいまるグループHP』をどうぞ(再掲)
 

では話を戻しまして、「逆柳の甌穴」を覗いた時の一瞬の動画 ↓
『20230723「逆柳の甌穴」雄井戸、深さ4m』


驚きの声は当然上がります、ワタシも地球の営みの凄さを感じて「おぉ~~っ」って。
そして、一つ疑問があったので近くにいらした「千方伝承会」のメンバーにお聞きしました。
Q.「この『床並川』の水源というか源流はどこからですか?」と。
A.「この川は、名張市の長瀬という地区にある山からの水です」
A.「この辺りのこの水の流れが『伊賀青山』と『名張』の境界線ですよ」と。

ちょいまるさんの後ろからずっと先、長瀬から来ているのか??
 
なぜかしら感動しました、自分の頭の中で位置関係がつながりました

過去には「上長瀬のつり橋」のことも書き、川の流れ(名張川)こそ違うのですが、
長瀬へ行くときにそびえて見えた「あの山々」から流れ出ずる川かと思うと感慨深いものがあります。

最後に、知人から「甌穴まつり」の前に、
川床の清掃作業や「甌穴の水抜き」作業をしている様子をいただきました。
その様子を見ていると、並々ならぬ熱意と情熱で保存管理されていることを
改めて知りましたので、ここに掲載させていただきます。
まだ「甌穴の中に水」が溜まっている状態から、
水が抜かれた「甌穴内部」や「甌穴から見た景色」など、
そしてイベント会場になるそのプロセスになります。
   



  


では、当日に戻りまして、帰り道を急ぎますが、
何度見ても、普通には見ることの出来ない自然の様を見ながら帰ります。
 「雨乞い石」がここに?

   

アスファルト道に出て、民家の軒先で見つけた花にホッと一息。
不思議の空間から帰ってきたな、最後は「ソニック君」と「ダム堤体右岸」を見て、
   
帰路に着きました。
 
「逆柳の甌穴」は完。
初尽くしだったので長くなりましたが、来年の夏、行ってみませんか?

ではまた
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忍びの里「千方伝説」、そして「逆柳の甌穴」(県天然記念物)、入ります。(後編)

2023-07-25 11:01:53 | 逆柳の甌穴

深さに驚いて真っ先に載せちゃいます、これぞ巨大「甌穴」。

さて、後編スタート!
到着しましたね「千方伝説」地です。
  答えは現地で…

『千方伝説 (血首ヶ井戸)/チカタデンセツ・チコベガイド
 床並川の川床にある重県指定天然記念物の逆柳の甌穴は、
 藤原千方伝説地の一つ血首ヶ井戸として知られています。
 千方や四鬼が 討ち取った敵の首をこの井戸に投げ入れた
 という伝説からこの名前で呼ばれています。
 二つの甌穴は雄井戸と雌井戸といわれており、
 雄井戸の深さは約4mで、日本有数の穴として知られています。
 なお、血首ヶ井戸は、干ばつの時に井戸の水替えを行うと
 雨が降ると言い伝えられており、雨乞い行事が時々行われていました。伊賀市』

※参考「伊賀市の文化財」冊子から「三重県天然記念物/逆柳の甌穴」



いよいよ「巨大甌穴」とのご対面か…
この「甌穴」とは自然の流水が長い年月(数千年)にわたり岩盤(板状節理)を削ってできた穴の事のようで、
地球規模の営みを感じるというか、
想像を遥かに超える自然現象を目の前にしてるという感動を覚えました。

最初に見えるのは「雌井戸」(メイド)。
  

「雌井戸」から再び川の浅瀬を渡り、「雄井戸」のある辺りに進みますが、
せせらぎのように流れはあるので、濡れてもいい覚悟が必要です。
   

ここでは、床並川の上流をこのイベントのために一部がせき止められ、
端っこの流れはそのまま残っていますが、この作業は大変だったことがわかります。
(準備作業中の写真をいただきましたので、またあとで…)
こちら「雄井戸」が見学できるように水が抜かれている様子…
(絶えず、ポンプアップで水は抜かれています)

「中に入らせて」もらえるのですが、ヘルメット着用、順番待ちの列です。
   (再掲)

ただ興味本位だけではなく、ここはきっちり「厄除け祈願」が行われます。
  

岩盤に映る景色と「厄除け石」
 
川の流れを元に戻して、甌穴の中に再び水が戻ったら、
この「厄除け石」を投げ入れる、とのこと。
残念ながら、私的に午後の所用のため早退しますので「石」はお持ち帰りし、
家で鎮座しております💦

いよいよ「甌穴」内へ侵入いや「進入!」させていただきます。
ドキドキでした、まず梯子を下りれるのか?
途中で落っこちたらどうしよう?とか、雑念が入ります。
ここは「無心」の境地になること、
そして「貴重な年に一度のチャンス」であることを自覚しなければいけません。
準備してくれた皆さんに感謝しつつ、入ります!
  
数千年かけて小さな石がコロコロ攪拌されて造られた深さ「4m」の『甌穴内部』です、
まさかここでこの体験ができるとは思っていなかったので感動ものでした。
うまく表現はできませんが、地球の神秘を垣間見た!
小さなことでクヨクヨするな、小石にだってできるんだぞって…
(もっと他にいい表現はないのかと、語彙力の無さを恥じ入るばかり💦)

いよいよ次なるイベントは「食い気?」
浅瀬に放流された「マス」、子どもたちは元気に「つかみ取り」、
大人は「炭火焼きマス」を待つ。
  

  
杉木立、清流を眺めつついただく「焼きマス」のなんと美味しかったことか、
これもこのイベントならではのご褒美だったか、
元気であればまた来たいなと思わせてくれる〆でした。

さぁ、これで帰ろう、とはならず、
ここでこの方の「よし笛」を聞けるとは…

まだ続きます。
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「逆柳の甌穴」(サカヤナギノオウケツ)前編、清流と杉木立の木漏れ日に霊気感じる…

2023-07-24 14:46:22 | 逆柳の甌穴
「歴史はロマン」、その時代にはタイムスリップなど到底できないので、
その土地や人々の中に残されていて、それを今の時代にアレンジして、
残していこう!と活動することはとても大切なことと思いました。
固いことをおっしゃるのは歴史家に任せるとして、
我々は当時に思いを馳せられれば、夢を見させてもらえば、そしてそれを楽しめば、
知らないことを知る喜びを感じた素敵な日だったなと…振り返っているところです。

「鍵引き」神事というのは、あちこちに残っている「山の神」系の祀りごとでしょうか、
当blog過去記事より「古山/山の神のこと。
古代磐座(イワクラ)信仰から連綿と今に続いていると思うと、
ここ「床並川」沿いの巨石にもそれを伺い知ることができるなと感じました。

では、床並川行軍記録スタート!
開会の挨拶等があって出発したのは9時20分ごろ(撮影の記録では)、
アスファルト舗装された生活道路をしばらく歩きます。
ここに案内板「千方古道散策コース/血首ケ井戸/800m」と。
この道に入ると木漏れ日の中を進んでいきますが、ホッとする爽やかな空気が流れます。
途中に「床並ダム」(google mapでは「堰堤」と)が右下に見えます。
    

やや急峻な坂ですが、みんなで登ればついて行けます(笑)。
あちこちに巨石が見え隠れ、杉木立の中を進み、
深く水の溜まったところ、実に幻想的な色合いにホッと一息。
   

「木漏れ日あふれる杉木立」と「床並川」浅瀬の流れが涼をくれます。
   
「一つ目の手造り橋」渡ります。
見上げれば「巨石群」、木漏れ日は幻想的…
  
「千方伝承会」の皆さんが、歩きやすいようにと管理してくれてるので
とても歩きやすいし、落ち葉でふかふかのマット状のところもあります。

地元の方、伝承会の方々はここら辺りまで準備の都合上、車で来れそうですが、
参加者は「二つ目の手造り橋」を渡ります。
  

「斗盞ケの淵」(トサカガフチ)に着きました、ここでは千方伝説に出てくる「四鬼」(ヨンキ)のお出迎え。
一息ついて「記念写真」撮ってくれますよ📷
少年たちの笑顔がうれしい💛
   

もうここは「森林浴気分」、
さぁ、あと「250m」。
  

ほぼ汗をかくこともなく、町なかの暑さを忘れ涼風の中の行軍、
たまには「こんな子」もいるらしいが、かまうことなかれ!
この人数に向こうも逃げていくわい(笑)。
「三つ目手造り橋」。
   

 
「床並川」の川床は「岩盤」なのでとても滑らか、
但し、この上を歩くとなるとよく滑るので要注意!

「甌穴祭り」のイベント会場は川の中。
歩き始めて約40分、丁度10時に到着、
少し先では子どもたちのにぎやかな声も聞こえる…
人だかりも見える、さてこの先に何があるのか!

ほっ、「日本遺産「忍びの里」/伊賀甲賀/千方伝説」の看板。
いよいよです、
ではつづく。
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「逆柳の甌穴まつり」参加前に、久々「川上ダム」へ

2023-07-23 23:23:44 | 逆柳の甌穴
川上ダム左岸から
 
朝陽に輝く「あおやまダム湖」

ダム堤体の正面にある「上川原眺望広場」(ふるさと石碑あり)というところ、
川上ダムのHPを調べてやっとわかりました💦
  

今はダム湖に沈んでしまった「川上区の歩み」「川上区の家並み」など
 

googleさんが「パノラマ」にしてくれたダム湖の様子


さぁ、「逆柳の甌穴まつり」(青山高尾644/床並集議所辺り)集合場所へ急ぎます…
前深瀬川沿いに上流へ向かいます、順路は親切なので迷わず行けます。
(過去、何度も行ってるおかげでもあるのですが…)
では、順路
  

  

床並川沿いの生活道路沿いに駐車させていただけます、
ずっと縦列駐車しました、止まったところにこの看板でした。
「日本遺産忍者の里伊賀/甲賀」の案内碑です。
参加者どんどん増えてきます、集合場所では開会式。
   
聞くところによると、コロナ禍でしばらく大々的には募集していなかったのですが、
今年は制限なく来ていただいたということで「139名」の参加者でした。
ふだん静かな村に車も人もいっぱい
いかに楽しみに待っていたのか、よくわかりました。
主催者のご挨拶も終わって、先導者について「いざしゅっぱぁつ!」
空気は爽やか、暑さもさほど気にならず、アスファルト道から地道に入ると
涼しささえ感じます。
途中の巨石や岩を見ていると、
ここは「室生火山群の端っこ!」を体感できます。
「柱状節理やや変型版」みたいな『板状節理』があったり、
そこに『カギ引き』の印があったり、
 
進むにつれてワクワクしてきましたよ。

~平安時代、青山には、伊賀忍者の発祥だと言われ、
超能力を持つという金鬼、風鬼、水鬼、隠形鬼の四鬼を部下に従えた豪族・藤原千方将軍がいた~
という、伝説の場所「逆柳の甌穴」へのウォーキングです。

では続きはまた明日。
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