こんなところに 「山の神」(古山界外~鍛冶屋境界辺り)

2020-06-19 10:30:00 | つれづれ思うまま
2020年5月14日訪問

普段なら絶対に一人で入ることのないような場所ですが、
地元の方に案内されて訪れました。(森の中の丘の上、みたいなところです
【カギヒキ場】と呼ばれており、先ず目に入るのがこの巨岩がゴロゴロと、、、


なんと割れ目というかヒビが入っているではありませんか?
どうしたらこうなるの??と不思議でなりません。
 

ネットで「山の神」検索開始~~
名張市役所HPより【山の神信仰分布調査】によりますと、
「名張市内では(と書き始めてありますが、おそらく伊賀でも良く似た行事があったと思われます)
鍵引き神事と呼ばれる行事が盛んで、
山の神が春になると里に下りてきて、田の神となるといういわれから、
1月7日の早朝(一部では、宵鍵と呼び前日6日の夜)に山の神のところへ行き、
主にウツギ(古山では「樫」)の枝で作った鍵を注連縄(しめなわ)等に引っ掛け、
鍵引き歌を3回唄いながら鍵を引っ張り、
豊作祈願、福を呼寄せる行事です。
また、山の神へのお供え物と一緒に、福俵を持参し、鍵引きの後、どんどでお餅を焼き、
この福俵に小石と小判にみたてた葉っぱを入れて、お餅と一緒に家へ持ち帰り、
お餅は七草粥に入れ、福俵は1年間神棚に供えているところも多いようです。
この行事は、山の神が女性ということで男性だけがおこない、この日は山仕事を休むそう」とのこと。

そんな伝統行事がずっと行われていると聞き、村それぞれのやり方があるにせよ、
「おらが村」意識の強さに感服してしまいます。


この写真は、先の説明に書いた「鍵(鉤と書くところも)引き」の名残。
(2020年正月からここにかけられているので、もう枯れてますけど今年のもの!だそうです)

そして、ちゃんと正面には「御神酒」もお供えされています


この神事には【鍵引き歌】もあって、先のHPによりますと
「西の国の糸綿、東の国の銭金、うちの蔵にどっさりこ」のように福を招き入れる歌詞がポピュラーです。
しかし、歌詞も※各地区で微妙に異なり、非常におもしろいです」と書かれています。

※例えば、古山鍛冶屋地区ではこの歌詞の後に「大和の国の麦米も 大阪堺の鍋釜まで・・・」などと続くようです。
いつの時代も『富』はあるに越したことがない!のですよ(笑)、夢ですよ。

歌詞はともかく、なかなかに神聖な場所でした。
地元の人たちが古代からの行事をしっかり受け継いでいる!ということに感動したものです。

今日このブログを書くために、ちょっと勉強しました


余談ですが、西山の棚田を見に行ったときに


同じようなものを西山・春日神社で見ました。
 

同じような神事がずっとあちこちで続いているのでしょうか……
ところ変われば神事の中身もかわるのかどうか、そこまでお勉強はできていません あしからず。

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