ぬるい気持ちで、ええんちゃう

頑張ってもどうにもならんこともある。
”しゃーないやん!!”ってぬるい気持ちのときもあるよ。

二万五千分の1

2012-05-28 18:46:55 | お山

この数字はなにかというと地図のこと。
地図にはいろんなもんがあるけど、この2万 五千分の1の地図って言うのはあまり普段なじみ無いもの。ひょっとして今までそんな地図を見たこと無い人も結構多いかも知れん。おいらも高校生の時以来みたことなかったし。
で、この週末の土曜日に家主さんのご実家に宿泊を伴う行事があるっていうんで、それなら土曜日に近所のお山行って日曜日に美山まで自転車のレースを久々自転車に乗って応援に行こうかと計画。
そんなことを金曜日に思ってたもんで、金曜日に本屋さんに行き、まずはご実家から一番近くの高いお山と言うことで愛宕山近辺が網羅されてる二万五千分の1の地図を購入。もちろんお山のショップに出向いて肝心のコンパスも同時に購入しておいた。ペラペラの白地図のような地図やのに、これがまた安いか高いか微妙なところの1枚270円。
しかしながらこの地図遊び、結論からいうとごっついおもろい。歩きながら地図を要所要所でチェックして登るのがこれほど楽しいこととは思わんかった。

竜ヶ岳頂上から次回登ろうと思う地蔵岳を望む。地図に載ってる地蔵岳もちゃんとあるべき方角にちゃんとあるし、心の中で「ちゃんと地図の方向にあるやんか」となんかわからんけどごっつい嬉しかったりする。
そんなふうにしょっちゅう立ち止まっては地図とコンパスで自分の位置確認し、近くに見えるピークと地図を確認して「あのピークはこの地図にある580メートルのピークやな」とか、そんな風に遊びながらのお山歩きを存分に楽しむ。
ほんまにたのしいことこの上ないぜ。

今回のお山登りのコンセプトは地図っていったいどんなん?って、非常に単純なことをテーマに登ることにした。
実際のところほんの少しだけ地図とコンパスの使い方を頭にいれただけでなんで、どれほどのことが出来るのかいたって疑問を抱えたままスタート。
そうとは言え、最初からまったく知らんところを歩き回るのもリスクがあるし、まずはお勉強が目的と言うことで人もそこそこ多くて知ってるお山も近くにあること。まさしく愛宕山の奥にある竜ヶ岳がなんとなくぴったりかと思った次第。このお山には登ったことが無いけど、終始目立った愛宕山のたんこぶが見えるやとろと言う安心感もあるし。
いつものことながら家主さんとおいらのスタートが毎度遅いもんで、我が家を出たのが9時半。高速道路をそれなりに走って10時半ごろにご実家に到着。
そこから清滝まで車で30分ほどでいけるはずが道の選択を誤り、映画村の前を通ってしまった。ここはいつも混んでるし。
丸太町通りを西に走り、嵐山の北あたりのコンビニで昼食を段取り。一応カップめんとおにぎりとお水とお茶だけ購入。
今日は荷物も少ないし、ナップサックで出動。中に食べ物と水とお茶、それにカッパの上下とコンロのみ持って出る。


清滝のトンネル抜けて駐車場に車を入れ、お山登りのスタートは11時55分。もうお昼やけど、途中ええ場所があればラーメンの昼食を食べるつもりで歩き出した。

まずは清滝の駐車場を出て直ぐに地図を確認。進行方向右手、沢の向こう側に小高い山があるし地図見ながら確認。あるがなあるがな、地図に473メートルのピークが書いてあるし。
しょっぱなにちゃんと地図が読めた気分になったもんで、それからはしょっちゅう立ち止まって地図と周りの山を見ながらコンパス当てて位置確認する。 
とにかく沢沿いの長い林道をひたすら歩く。ずっと登りやけど。

時にはこんな柵を越えたりもする。 
丁度1時間沢沿いの林道を歩いてると第一目的地の首無し地蔵とか言うところは右へ行けと看板現れる。

地図見ても、このあたりに右に上がっていくような登山道がない。まっすぐに沢沿いに進む道しかないけどなぁ。さてどうしよと思案。まぁ、右にある尾根まで上がればまた地図で確認が出来るやろし、地図見ても尾根には林道があるんで間違っても大丈夫やろと判断、そのまま登り始める。でもかなり激坂で一回目のヒィーヒィー言う羽目に。 
20分ほど頑張って林道に到着。そのまま地図に従って進むと少し開けたところに出たのでまわりに見えるお山を地図で確認。

北向いて左前方に竜ヶ岳を確認。左後方にぽっこりと愛宕山も見える。まさしく地図のこの場所ってのも分かる。これまた楽しい。
直ぐに首無し地蔵に到着しそのまま北上。

ここから竜ヶ岳の取り付き地点まではほぼフラットな感じ。これも地図ではそんな感じやったし間違いも無かった。余裕でピンク色したお花を見つけて、またまた何て言う花やろと興味湧く。
15分ほど歩くと変な小屋が現れる。13時45分到着。

 後で調べたら京都の山の会の有志の方が建てられたらしい。ここで昼食とも思ったけど、駐車場が5時半で閉まると聞いてたし、現在時間から考えてもあまり悠長にはできん感じ。とりあえずはまず竜ヶ岳を制覇すべしと前に進む。
この小屋の前をながれる沢沿いに上り始めたけど、50メートルほど進んでなんとなくこの道と違うような気がした。
ごっつい歩きやすくて雰囲気のええ道やったんで、ついつい何も考えずに進んだけど、地図見たら完全に間違ってた。小屋を過ぎて直ぐに登りになるはずで、沢沿いになんかの道では無いはず。

この写真見てもごっつい雰囲気のええ道やねんけど、それが間違いの元。地図、大いに役立つ。
で、少し戻って道らしきものを見つけ、方向をコンパスで確認してから進む。ここからの30分、激坂も激坂。両手両足の3点確保でないと厳しい登りの連続。

こんな岩場の上りもあり、振り返ってみるとさらに激坂と分かる。登りもきついけど、下りはかなり怖いかも知れん。
なんとかクリアして 14時20分に頂上を制覇。
 
ちょっと標高に誤差があるけど、まぁ許容範囲かと。
景色も京都市内が一望できてええ感じ。登ってきた甲斐があろうと言うもの。

ここで初めて昼食。
お湯を沸かしてラーメンを食べる時間も有りそうやけど、ここが本日のハイキングで駐車場から一番はなれたところ。
戻りはほとんど下りとは言え、2時間必要と見て3時出発で5時着。アクシデントがあればアウトなんで、とりあえずおにぎりだけ食べて直ぐに出発した。
 愛宕山までの区間は地図の等高線の尾根沿いに進むのが分かってたんで楽に歩けた。この道もええ雰囲気がある。

また分からんけど赤い花をつけた木が現れる。山つつじってやつやろか。分からんけど。
13時20分に愛宕山に続く登山道に合流。

暫く進むと愛宕山の一等三角点があると看板がでてたので、少し寄り道してみた。 

神社があるところのほうが標高が高いようやけど、ここが愛宕山の三角点らしい。

ここも地図では890メートルらしいけど、15メートルの誤差有り。
少しこんもりと盛り上がったところなんで景色が良かったけど、ここでものんびりせずに直ぐに出発。でもことあるごとに地図を確認。これが今日のテーマなんで。

愛宕神社への登り口を過ぎて下山。月輪寺経由で降りることにした。
ここで15時50分。まだまだ1時間40分もあるし余裕と思ったけど、どこの案内板にも清滝まで120分とでてる。そんなにはかからんと思ってはいても、そうかいてあるもんで結構焦ったりする。
で、結局走る。
 
こんな下りの登山道を、かっこええ言い方すると「飛ぶように走るおっさん」って感じ。追い抜く登山者もいてないしすれ違う登山者もいてないので、自分でたぶんそんな姿やったはずと思ってるだけやけど。

かなり強烈に走ったし、駐車場に到着したのは16時57分。もうヘロヘロになってしまった。

スタート時点で確認をしてなかったけど、戻ってきたら標高が115メートルしかない。一等3角点が905メートルの表示やったんで標高差が790メートル。竜ヶ岳においては935メートルの表示で標高差が820メートル。
そう思うと結構な高さの山やなと改めて思わされた次第。
距離表示がぜんぜん無いので歩いた距離がまったく分からず。でも5時間ほぼみっちりと歩いたことになる。さすがにしんどいぜ。

速攻で帰り支度して家主さんご実家へ。着いて直ぐにお風呂入ってビイル飲む。
今日1日のお山での行動を反芻しながら飲むビイルは格別。 しかし地図とコンパス、これはお山に必需品かもしれんと言うのが今回得た教訓。逆にガスがかかったり雪のなかとか、周りの景色が確認できんと地図読みには難しいな。つまりそんなときは動くなってことなんやと言うのもうなずけたりする。
次からは何も無くてもちょっと立ち止まって地図を見る癖をつけて行きたいと思う。 


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8 コメント

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Unknown (Shallow)
2012-05-28 11:45:39
教えてくださいね(笑)
Unknown (ロラロラ)
2012-05-29 07:11:28
低山とか藪山こそ、コンパスと地図は必須だと
最近痛感しております。
シルバコンパスかっこええ!!!
Unknown (uechicchi)
2012-05-29 10:41:45
ホント地図は必需品ですね、
ましてや単独行動となると無いとキケンですね。
Unknown (これしき)
2012-05-29 11:09:53
月輪寺への下りを走ったですと!どんだけ健脚なんすか。恐れ入りました。
Shallowおじき (さかじい)
2012-05-29 14:44:56
完璧にとはぜんぜんちゃいますけど、それなりに読めそうな感じです。
地図、おもろい!!(笑)
ロラアニキ (さかじい)
2012-05-29 14:48:35
アルプスとか六甲とかの有名どころなら「山と高原地図」で十分かと思われました。
マイナーどころのお山に行くなら2万五千分の1の地図が最強やと今回痛感しましたわ。
シルバのコンパス、最強でしたよん(笑)
uechicchiあにき (さかじい)
2012-05-29 14:51:17
地図とコンパス、単独行動&初めてのお山に行くなら無くてはならないもんやと痛感しましたよ。
というか、方向決めて地図にらんで地図どおりのところにお山があるとめっちゃ嬉しいです。思わず祝杯をあげたかったです(笑)
これしきアニキ (さかじい)
2012-05-29 14:53:51
月輪寺への下り、確かにけっこう厳しい道でした。
前半は階段なかったんで走りまくりましたけど、後半は階段に足合わず2度こけそうになりましたわ(笑)
愛宕山の登りは結構厳しいですね。一度ご一緒にいって、帰りは祇園で反省会しましょ!

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