晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

住めば都

2016-10-10 20:36:01 | Weblog
 この地で暮らすも40年。嫌いではない田舎暮らし。
 秋の空は青く、白い雲が映えます。黄金色の稲穂もここ数日で刈り取られるでしょう。
水田や桃畑を織り交ぜるようにぶどうのガラス温室が建っている。果樹産地の歴史を物語るように壊れ朽ちているものも多い。
 果樹生産農家も減少し、活気のあった共同選果場も稼働はしているものの寂れてしまっている。
高台に見える小学校や住宅団地がかろうじて、この地も取り残されてはいないと感じられる。
 今朝はこの三叉路のすみっこで絵を描いている方をお見かけしました。
 
 どこを描かれているのだろう、あの位置から見える景色はと想像します。やはり背後から拝見したいもの。
「どうぞー。」とお許しをいただき、孫と一緒に絵筆が軽やかに動いていくのを眺めていました。
 ずいぶん話も弾みます。田舎にとっぷり浸かった農婆の目線と絵を描かれる方の目線はまるで違います。
 古く汚れた共同選果場、点在する温室、火の見櫓・・・。
絵筆を走らせながら、スケッチの場と選ばれたこの景色の魅力をあれこれと聞かせていただきました。

 片田舎で親から受け継いだ農地を放棄地にする訳にもいかず少しばかり米を育て、老朽化した温室でぶどう作りに励む農婆にはとっても豊かな時をいただき、今日ばかりは、我が居住の地を惚れ直しました。
  < 見渡せば 趣深き 我が都 >   

 追記 お話ししながら描かれた絵はブログにアップされるとお聞きしていました。
    背後からのお姿だけでは・・・私の住む里山はこんなに素敵なんです。
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コメント (21)
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