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穴にハマったアリスたち

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Cri☆siSライブ 本日:マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第32話~第39話

2011年07月10日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
本日11時半から、吉祥寺にて最後のライブが開催です。
思えば「ぴっち」放送当時は、全然イベントとかいかない子だった。そういう発想すらなかった。
そこから一歩外に出るきっかけになったのは、この方々のライブだったなぁ…。

 Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~
 日時:2011年07月10日(日)11時30分~
 場所:吉祥寺スターパインズカフェ
 出演:Miki(シスターシェシェ)、Noriko(ミミ)、Megumi(蘭花)、Sayori(イズール)、Rumi(謎のOL)

■マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第32話~第39話

「ぴっち」のテーマは「愛」。
男女間の恋愛といった狭い範囲ではなく、種や存在意義まで含んだ意味での「愛」。
そしてその裏返しとして、「孤独」がテーマになってる。

第1期のガイト様も、第2期のミケル様も、「この世にたった一人しかいない」ことを嘆いてあんなことになった。
滅びゆく古代種族の哀しさ。同胞はもういない。
だから手を差し伸べてくれた沙羅さんのために、ガイト様は身命を賭したし、ミケル様も天空で待つ同種族の元に旅立つラストが救いになってる。



みかるさんが絶望に落ちたのも、「海斗くんに振られたから」だけではないんですよね。
彼女はパンタラッサ一族の末裔。
だけどパンタラッサの力に耐えきれず、生まれた時から体は崩壊寸前。
それを救うため、親父さんはミケル細胞をみかるさんに埋め込んで、二人をハイブリッドにした。

ただそれが純粋な親子愛だったかというと微妙で、親父さんとしては古代人類パンタラッサ&ミケルさんを実験台にしてみたい欲もあった。
そのため、お兄さんのリヒトさんは親父さんの行動に大反対。
そういったことを見てきている みかるさんとしては、果たして彼らが自分に向けているものが、本当に「愛」なのか分からない。

そんな矢先に出会った海斗くん。
みかるさんは即座にベタ惚れになるけれど、「海斗くんもパンタラッサ一族だ」という事実が分かり、愕然。
自分が海斗くんを好きになったのは、ただ単に同じ一族だから、血が呼び合っただけだ。
誰かを好きだと思うこの気持ちすら、嘘なのか。
では「愛」はどこにある?自分はどこまでいっても孤独なのか?

第2期のラストは、表面的に見れば、みかるさんは失恋し死亡。転生しているとはいえ、ハッピーエンドとは言い難い。
あちこちで批判を見た気もします。るちあさんたちが幸せになってるだけで、みかるさんは不幸なままじゃないか。
でもちゃんとその辺りのことは、劇中で説明されています。というかシリーズ全体を通じてのテーマみたいなものだ。

波音さん:
 「幸せだけで生まれてくる人なんていない」
 「あなたはわたしたちのことを」
 「生まれながらにしてすべてをもってるっていったけど…」
 「わたしたちだって いっぱいなやんで苦しんでる」

ここで彼女達が人魚という設定が効いてくる。
どんなにヒトに恋しても、マーメイドの彼女達はいつかは別れないといけない。
るちあさんは結果論的にお相手がヒトではなくて色々セーフだったけど、それはそれで違う問題が山積み。



波音さんやリナ姐さんのヒト相手の恋愛が、将来的にどうなったかは、最後まで描写されないまま。
(「未来を垣間見る」というシーンがあるので、描くチャンスはあったのに、あえて描いてない)
一応人魚の血が混じってる浜崎さんはギリでセーフかもしれないけど、波音さんの方は絶望的です。

深海魚のBBSは、光すら刺さぬ海底から逃れたくて戦い始めた。
DLがガイト様を慕っているのは、孤独を救ってくれたから。
みつかい達が「ミケルは偽物」と知りながらも従っていたのは、同じ孤独な生物同士だから。
人魚さん達が異常性欲を発揮し、イイ男と見れば速攻で捕食しようとするのも、強烈な孤独感がバックにあるのだろうと思う。

でも孤独だからと言って、何をしてもいいわけではない。
辛いことは沢山あるし、想いが実らないこともある。
それでも、一人じゃない。そのことを示すために、人魚さん達は唄う。



…というのが、漫画の方も踏まえての「ぴっち」のテーマ。
「アニメの方しか見ていない」という人も多いみたいですけど、上に書いたいたようなことは丁寧に描かれてるのでお勧め。
(漫画の方を読まないと、みかる父が何をやってたのかとか、分かりにくいんじゃなかろうか。変な勘違いしてる人もいたし)
あとココがとても格好いい。
漫画版の人魚さんは、武器戦闘するんですよ。ゴリゴリと。

「孤独を救うのが歌」というのは、とても良いアンサーだと思う。
歌には人数の制限がない。光のない海の底でも、声の届く範囲ならば誰にでも分け隔てなく届く。
まぁその特性を、るちあさん達は「多数の敵を一度に屠る」エリア攻撃として活用されていましたが。

「ぴっち」のお歌に、やたらと「別れ」が含まれているのもそう考えると納得。
辛いことはある。でも孤独じゃない。だから前に進もう。
シリーズラストが「全員で合唱」なのも、ただのファンサービスでなく、とても意味があった。



皆さま:
 『…そう大人になるときが来ていた』
 『奇跡を巡る冒険 優しい母の願いを』
 『胸に抱きながら 誰もが旅をしてる』

 『星降る夜のファンタジア 溢れる涙と祈り』
 『誰にもわからない 未来を照らしてる』

 『七つの国のメロディア 誰もがいつかはここを』
 『旅立つ日が来ても、私は忘れない』  

これは舞台が「生物共通の母なる海」でないと説得力がない。唄うことにも必然性があった。
誰だ「ぴっち」はネタアニメだとか、カオスが売りだとか言ったのは。私か。
内容を理解できてなかったことが恥ずかしいです。

改めて「ぴっち」を再視聴して、凄さを理解しました。だから奇妙に愛され、根強い人気があるんだろうなぁ…。


(左画像)
マーメイドメロディー ボーカルコレクション マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア ボーカルコレクション ピュアボックス2

(右画像)
ぴちぴちピッチ(7) <完> (講談社コミックスなかよし (1078巻))


【蛇足】



リアルタイムで見ていた時、仕事が急に忙しくなり、あちこち出張にいったり休日出勤したりしてた。
当時は月の残業時間が300時間とか、そんなノリ。
そのため、土曜朝8時放送の「ぴっち」はリアルタイムで見れないことが多かった。

で、あるとき旅先で同僚と相部屋の中、たまたま点けていた深夜番組で「ぴっち」の曲が一瞬流れた。
多分、カウントダウン系の番組で、「ぴっち」の新曲が100位以内に入ってたんじゃないかな。
もちろん一瞬しか流れなかったのだけど、その途端、猛烈に元気が出てきた。

正確な理屈は別として、おそらく脳内が「ぴっちの曲=土曜朝8時」と認識したのだと思う。
その時に「歌の効果って凄いな」と思うと同時に、「この働き方はダメだ」と悟った。
「土曜朝8時に家に居て『ぴっち』が見たい」程度の望みすら通せないで、何が仕事か。
仕事をしたいから仕事をしているのではなく、やりたいことがあるから仕事をしてるはずです。
そう思い、当時はまだまだ新人でしたが、最終的に理事と直談判までして「定期的な休日」を取り付けた。

実際問題としては、録画していればいいのだから無理にリアルタイムで見ることに拘る必要はない。
でも、だからこそ要望を実現することに、私としては意味があった。拘りを捨てたら、生きてる意味がない。
以来、辛い時や苦しい時、人魚さん達の存在はずっと励みになった。

その後も、「ぴっち」声優陣による自主ライブ「Voice in the Live」等々に触れ、働くことや人生について、かなり影響を受けました。
イベント事に参加するようになったも、これが一つのきっかけだった。行きたいなら、行けばいいんだ。
「アニメ番組も、それを作っている人がいる」と強く認識したのも、このときからだったと思う。
もしも「ぴっち」を見ていなければ、このブログは無いし「プリキュア」に対しても今みたいな感想は持てなかったはず。

そういったわけで、私にとって「ぴっち」はとても特別な位置にあります。
その「ぴっち」が「別れ」や「旅立ち」、「戻るべき場所」を唄っているのは、何かの縁か。
「ぴっち」から派生した「Cri☆siS」さんも、次回ライブで最後と思うと、とても悲しい。
だけど、その「別れ」自体も「ぴっち」は教えてくれてる。
たとえ終わってしまっても、感謝の気持ちだけは忘れないようにしたいです。

【蛇足2】

見返していて思ったこと。

当時、酒を飲みながら見てた。そこで今回もそうやって見てみた。
でもふと思い返してみたら、飲み食いしてるものが違う。
昔はコンビニで買ってきたつまみだったけど、今はしょぼいながらも自作してる。
飲んでる酒も、質が上。
なんか…ちゃんと成長してたんだな自分…と変なところでしみじみ思った。

第1期の主題歌を唄われた神戸さんは亡くなられてる。
他にも引退されたり病まれたりした方もいる。
当時では思いもしないブレイクをした方もいる。

劇中で「人魚さんの歌が、何故かカラオケに入荷されている近未来」というシーンがあります。
あの頃は、主題歌くらいしか配信されてなかったので、確かに「ありえない未来」だった。
ですがその後、何度にも渡るリクエスト投票の末、CD化していないものを除けばほぼ全て、カラオケで歌えるようになってます。

そういえば、最終回の後も「なかよしオールスターズ」に出演したりしてる。
先日は花森さんがイラストを描かれたりした。
今回のライブで「これでもう終わり」と思ったけど、忘れさえしなければ「終わり」じゃないのかもしれない。

久々に視聴して、以前には気がつかなかった色々な発見がありました。
やっぱり「ぴっち」は凄いな。
このアニメに出会えて幸運だった。

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