風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

山陰1200キロ横断ドライブ 6-(1) [篠山]

2013-11-19 | 近畿(兵庫・大阪)
● 広田のつり橋 
● 川代公園のつり橋
● 篠山城跡大書院
● ファーマーズマーケット「味土里館」
● 津山のホルモン焼きうどん

5日目からの続きです。

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旅行最終日になりました。今回の旅行は長くて移動が多いのですが、全く疲れていません。
朝からまぶしいくらいのいい天気でした。天気予報では、雨がちだと言われていたので、ほっとします。



吊り橋が好きな私。今回も、ドライブ中に吊り橋を発見しては、写真を撮ってきました。
走行中なので、あまりいいショットは撮れないのですが・・・。

● 広田のつり橋 

最終日、とうとう吊り橋を渡る機会が巡ってきました。
篠山口駅前のホテルをチェックアウトし、朝一番に下滝駅に向かいます。
普通、吊り橋は、アクセスが悪い山の中などの場所にあるものですが、ここはJR下滝駅から徒歩3分という駅チカ至便距離。



駅前には、かわいい恐竜の親子のモニュメントがあります。
近年、丹波竜の化石が発見されたのは、この辺りなんだとか。
駅の駐車場に車を停めて、橋に向かいました。



昭和6年竣工。
長さ65m、幅2mで、床版は木板。



歩行者は5人まで、原動機付自転車50cc以下のみという通行制限があります。
下を流れるのは篠山川。歩く振動に合わせてゆらゆらと揺れて、私好みです。



このつり橋ができるまでは、10m下の川まで降り、丸太橋を渡っていたそうです。
手すりのない幅80センチの丸太橋で、通行人はバランスを崩して川に転落することも多かったのだそう。



そういった被害者が増えないよう、つり橋の下には「とめ地蔵」が安置されているそうです。
下方部に目を凝らしましたが、今では、うっそうとした草にはばまれて、川の下は覗けませんでした。



柿ひとつ ひとつぶほどの温かさ(パクリ!)

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● 川代公園のつり橋

次に、広田のつり橋にほど近い場所にかかっている、篠山川のもうひとつの吊り橋に行きました。
ここは公園として整備されています。
この辺りが、草食恐竜の丹波竜の化石が発見された場所なんだとか。
つまり、日本版ジュラシック・パークですね!(あれこわかった~)



ここで丹波竜化石を発見したのは、二人の男性。
元高校教諭が、趣味として化石発掘を続け、この世紀の発見に至ったんだそうです。
それが過疎化が進む地域の町起こしにもつながっているとか。
個人の趣味も、極めれば歴史を動かすこともできるんですね。
すばらしい!私もいい吊り橋を発見したいものです!(なんか違う)



橋の前の説明板には、吊り橋を架橋するのに1億円かかったと書かれていました。
ひー、0が8つ!吊り橋ってそんなにかかるものなの~?
おいそれとは架けられませんね。大切にしなくては。



橋の入り口に檜皮葺の門が立っている、珍しいスタイルでした。
この辺りでは、檜皮がよく取れるんだそうです。



1997年に竣工された、長さ90m、幅1.5mの橋は、広田のつり橋よりも長く、歩いてもびくともしない頑丈さでした。
橋を渡った向こう岸は、バーベキュー場などが整備されていましたが、もうシーズンが過ぎて、今では誰も使わない状態になっていました。



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● 篠山城跡大書院

昨日、柏原陣屋を見学できなかった私たち。
「その代わりと言ってはなんだけど、今日は篠山城跡に行こうと思うの」と花音。
お城好きの私は「いいよ」と賛成します。
むしろ行ってみたかった場所。日本100名城(57番)ですからね。



下滝駅からUターンして、再びさっきチェックアウトしたホテル近くまで戻りました。
お城が開門する前の朝の時間に、吊り橋を渡っていたからです。
毎朝、鳥のように朝早くから活動していて、日々充実~。

開城したばかりの時間でしたが、見学客は割といました。
ここは1609年に、天下普請を目指す徳川家康によって築城されたもの。
築城の指揮をとったのは、藤堂高虎です。
私の中では、加藤清正や太田道灌と肩を並べる、お城作りの名人です。

将軍様によって建てられたものだけに、他の武将に攻めめられることなく、その後260年に渡って明治時代まで存続していました。
もともと天守閤は建造されなかった、輪郭式平山城だそうです。
今では、大書院が、火災焼失後に2000年に復元されています。



木造の大書院は、京都の二条城のよう。各部屋部屋をぐるっと回って、その破格の広さを感じました。
床面積740平米。まさに「大」書院です。
下は、一番格式の高い部屋。狩野派の絵が壁に描かれ、豪華絢爛です。
ええい、控えおろう!


国の史跡にも指定されています。
甲冑も飾られていました。そういえば、来年の大河は『黒田官兵衛』ですね。



いくつか説明板がある中で、この柿年貢のエピソードにぐっと胸を打たれました。
柿にまで税金をかけるなんて、ひどい話ですね。
訴え出た義民のおかげで年貢が無くなったものの、その人の命は奪われたというのも、切ない話です。



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● ファーマーズマーケット「味土里館」

ドライブ中、JA丹波ささやまのファーマーズマーケット「味土里館」の前を通りかかり、さっそく入ってみました。
ここは地元の農産物の直売所。新鮮な野菜がたくさん売られているのです。
いつも野菜はスーパーではなく八百屋で買う私。逃さない手はありません!



「ここになら、丹波の栗が売られているかしら?」
ただ、どういうわけか栗はありませんでした。出回ってしまっているのかも?
代わりに、黒豆加工品がたくさん売られていたため、黒豆茶、黒豆ぽん菓子、黒豆ゼリーなど、黒豆づくしのお買いものをしました。



まだ開店間もない時間でしたが、地元の主婦で大混雑。
みんな、たくさん野菜を買い込んでいました。

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● 津山のホルモン焼きうどん

この日は移動日です。初日に米子でレンタカーを借りたため、今度は米子まで返しに行かなくてはなりません。
篠山から高速道路に乗って、山陰大移動に入ります。
途中、空が暗くなったと思ったら、雨がザーッと降ってきたので、驚きました。
これまでとっても天気が良かったのに、これから雨になるのかしら。
でも、ほどなくして雨はやみ、また降っては止むが、何度も繰り返されました。
大気が不安定な日のようです。

中国道の加西SAで休憩がてら、昼食にしました。
行きの高速バスでも休憩で停まった場所のようですが、寝ていたので覚えていません。

私はホルモン焼きうどんにします。
地図を見て(帰りは高速で突っ切るのね。あ、津山SAがある。
じゃあ、本場のホルモン焼きうどんを食べてみなくちゃ)と思っていたのです。



でも、うどんがやってきた後で、ここはまだ加西SAだということに気がつきました。
「津山じゃないし、考えてみたら岡山にさえ入ってなかったわー」と、ちょっとがっかりします。
「まあ、そんなに遠くないから」と花音がフォローしてくれました。



ソースは結構濃い目の味付け。これが津山味?
ホルモンをよーく噛んでいただきました。

6-(2)に続きます。

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     ◆ 2013 山陰旅行 index
     ◆ 1st day-(1) [米子→出雲]
     ◆ 1st day-(2) [出雲→米子]
     ◆ 2nd day-(1) [米子→大山]
     ◆ 2nd day-(2) [倉吉→鳥取]
     ◆ 3rd day-(1) [鳥取→若桜]
     ◆ 4th day-(2) [宮津→伊根]
     ◆ 5th day-(1) [伊根→丹波]
     ◆ 5th day-(2) [柏原→篠山]
      (本日の話はここ)
     ◆ 6th day-(2) [加西→米子]


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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2016-07-08 09:37:53
川代公園・篠山川
綺麗な写真にうっとり。
どんなカメラで撮ってるのかな?
デジカメでしょうか?
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アネッティワールドさん (リカ)
2016-07-10 02:15:04
ありがとうございます。でもそんな、お恥ずかしい限りですが、コンパクト重視でiPod Touchなんです・・・。
アネッティワールドさんがいつも素晴らしい画像を載せられているので、見習いたいと思いながらも、(腕もマシンもクオリティが違いすぎるから)と思ってあきらめていますよ・・・(^_^;)

良い天気に助けてもらいました!
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