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2525号Лилия(百合)

2017-08-19 21:46:13 | 作品写真
はるき悦巳「じゃりん子チエ」に登場する元ヤクザのお好み焼き屋百合根さん。チエの父、テツは「なんかアイツ好かん思てた。ワシ茶碗蒸しに百合根入ってたらよけるもんな」スイマセン俺もどっちかといえば栗派です。年末近くなると実家から否応なく百合根来ました。係累に農家が多く、あちこち互いにやったり来たりしたものの末が俺んちにも分けられてた。有り難い。
ところが夫が嫌いなんですよ茶碗蒸し。たいへん手間がかかる料理で、作って嫌いと言われちゃ嫌でつくらない。食べなければ別に無くても大丈夫なレベルになり、拙宅では問題ない。が、以前正月に顔出しした義姉夫婦+姑宅で「サツマイモを入れてみたのよ」と料理上手の義姉が茶碗蒸しを出してくれた。反射的に夫「俺嫌いだから食べない」とほざき数秒間険悪に。嫁汗出る。かばいきれないぞ、茶碗蒸しの手間を心づくしを何と心得る。
たまたま夫がいない席で、義姉や姪とのおしゃべりで「(大抵の人は好きなのに)なぜ彼は茶碗蒸しが嫌いか」が話題に。食わなきゃ食わないでいいのに、つい身内の気安さで「嫌い」はちょっと‥どうして苦手とか優しく言わないかねぇ。
何で嫌いか?から審問開始。
義姉・姪「本当に茶碗蒸しは食べないの?」食べませんね。出前の寿司についてきても食べない。
義姉・姪「何で嫌いなんだろう?卵が嫌い?」中途半端に軟らかい卵が嫌いのようです。卵とじも食べないからつくりませんね。
義姉・姪「ええっ?」オムレツ・ゆで卵・目玉焼き・卵焼き・オムライスは大丈夫なんですよ。サンドイッチにするようなゆで卵のマヨネーズ和えも平気。でもニラ玉やもやしの卵とじは駄目。
義姉・姪「全然駄目?!」‥えーっと、親子丼やカツ丼は食べます。
「意味わかんない!」更に「プリンは?」‥食べますね。
女三人わかんないわかんないですで終わりました。
そんな訳で到来物の百合根は天ぷらやかき揚げでごまかしました。食感はほっこり、すうとした甘みは上品でかすかにクセ。苦味と感じる方もいるかしら。
北海道産米は、近年随分ネームバリューも収穫量も上がりました。開拓時代は道産米は夢物語、馬鈴薯や豆を屯田兵はつくった。実家の街外れ、隣の市との境界の川縁で寒地稲作に取り組んだパイオニアの方の旧居がまだ保存されていました。田に湯を入れてまで稲作に挑み「赤毛」という品種で収穫に成功しました。
その中山久蔵氏が、その土地を選んだきっかけが百合根だったと郷土学習で聞かされました。土地選びの旅なか、たまたまひと休みした場所で生えていた百合を引き抜いたら百合根の出来がよく「この土地は肥えている」と決めたそうです。
俺の実家は、出された食事に文句を言わないが不文律。目下老父が炊事担当。ガサツな俺は老父の料理が食べたくない気分の時は憚らず途中で巻物やおにぎりの類を買って持ち込む。実家の冷蔵庫が秩序なく満杯なのを知ってるし、正直手料理を持ち込む気も実家で料理する気もない。出向く時はもっと違う受診付き添いや介護内容相談などの業務で行く。時間が惜しい。何より行けば嫌でも口に詰め込まれる飯のような、老父の話の聞き役を勤め苛々。残念ながら料理の楽しさとかけ離れた状況です。残念だ。
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