3638号爺猫平和ごはん

小さい小さい子猫で
うちに来た時はお行儀がよかったのに
それから十数年、相棒も亡くし
すっかり食欲ボケニャン知症
夫がニャン知症介護で
懸命に毎日数回に分けた
やわらかいごはんをあげてる

ひと足早い夫の夕食も
焼魚をひっついてねだる
『安過ぎる魚だと食べない』と
それを食べる夫が怒ってました

ひと足遅い俺の夕食をも
『おかあさん ゴハンですよねぇ』
勢いでグイグイ来ます
テーブルに乗り待ってます
特に狙われてるのは買う煮魚
「鮪血合」「鰤カマ」
こないだから、パンや牛乳さえ
狙われて被害甚大

ボケには勝てない、ボケたもん勝ち
なんて便利なニャン知症
さっきひとわたり食べたのに
少し歩く/寝るとすぐ忘れる
また初期化してやって来ます

魚だけではなく肉も大好き
夫によると、麺類でも何でもいいらしい
ごはんおねだりが止まらない
夫はよくチラシ紙にのせてやっています
爺猫さんは視力に問題あり
それを補って余りある嗅覚聴力で
獲物を察知して膝に乗り
テーブルに脚をかけ
下りなさいとたしなめながら
食べるのはたいへん疲労がたまる

鮭やマグロが好きなら
白身魚なら無関心かと思い
鯛アラを水だけで煮て鯛出汁スープ
…甘かった 昨夜の鯛アラの身は
ほとんどねだられ、ただ忙しい
鱗/骨を避けるだけで
疲れ果てました

同じように狙われるおかず、その名も
『串にささない焼鳥』某コンビニ商品
塩胡椒味付の鶏肉切り落とし的ゴロゴロ
これも小さいかけらをやってもやっても
まだまだとねだりきりがない
激務で野菜&海藻&海鮮スープと
納豆・白飯 たまに漬物/ヨーグルト
ゆっくり寛いで食べたい粗食
猫は焼鳥を温める匂いでもうソワソワ
何度か『底に鶏肉/飯かぶせ』の
フェイク飯で分けず押しきりました
匂いはするので全然納得してない猫さん
それにしても塩胡椒大丈夫?

本日また『串にささない焼鳥』と帰宅
途中で散々考えました
まず帰宅して焼鳥パックをチン
一度自分の丼にあけ、かけらを選り
元のパックに戻す
ポットの熱湯を注ぎ箸/匙で撹拌
塩胡椒と一緒に脂が落ちる
二度の湯通ししたかけらを
猫皿に盛り、猫ごはん定位置へ
自分の丼に白飯をよそい
スープ&納豆と…ゆっくりいただきました
猫も猫皿からゆっくり食べました
ささやかな我が家の
ささやかな平和です

3637号Открытка-273(はがきその273)

3/23読売夕刊英語クロスワード解答

この解答を投函した金曜は
帰りに金星VENUS&月がとても近く見えた
細い環が明星にぶらさがる

今夜は閏如月八日夜
半月は頭の真上の薄暮

はがきの裾に動物マステ
たぶん獺か海獺←忘れた
ナマケモノもありまーす
（どこで使うんだ）

先日鯛のアラを買い
ろくに処理しないで小鍋で適当に煮た
鯛出汁はたいへんおいしい
…まだちょっとしか身を食べてない
実は老猫がやたらめったら気に入り
皿にとる度、ほとんど狩られてます
とにかくもうすぐ17歳の猫で
鱗やら小骨やら必死によけて与える
…全然寛いだ夕飯にならない
秒速で柔らかい白身を呑み込み
膝に登ってねだります

鯛出汁&菜の花&アスパラのスープ
ようやくあきらめて寝てくれそうです

3636号いまひとたびのみ雪踏みなむ

先週、パートの契約更新前面談で
たいへん体に来た
面談前は、すぐクビではないだろーと
思いながらなんか不安でした
なんせ大年増も飛び越えモノホン老女
…面談後は、この生活が保てる安堵
この生活?はて 安心して良いものか
先のことはわからない
同僚・上席・上司も
家族も皆元気でいられればと思う

その体調不安定が晴れないまま朝
トーストにする暇なく
冷たい牛乳でレーズンパンを飲み込み
のびたままの爪で慌てて朝シャワー
髪がまとまらないまま車へ
夜明までに積もった雪を踏む

月末迫るこの月曜はお楽しみ
事務所に数種類の菓子、今日は煎餅
多種類福袋モノ・ひと口大のお薦め
定番の売れ筋・変わり種（源氏パイ）
気分転換になるように数種の大袋や
目新しいものを多めに集めて
その日の天気/雰囲気で
アレンジしてお茶コーナーに置き
自由に取ってもらいます
個包装のモノと決めている
持ち帰りも保管も出来るから
自分も引出に非常食的な好物がある
煎餅の大袋4種はたいへんかさばり
トートバッグに無理矢理押し込んで
たいへん怪しい大荷物老女

降りた地下鉄駅で、毎週の
電子カードチャージ
カードを券売機に入れてから
隣の券売機に来た外国客
（+ベビーカー）男女が戸惑っている
英文案内はあるのだが解りづらい様子
つい"Adult,two?"お節介オバサン
『2枚』のボタンを横から押した
(´д｀|||)そんなことやってるうちに
カード入れて放置してた目の前の券売機
ご機嫌斜め（真ん中に『駅員呼ぶ!』出た）
スピーカーから『どうしましたー?』
すみません、カード入れてから
操作が遅れまして…
カップルは無事に切符で
エレベーターあり改札へ
ああよかった
辛うじてチャージ成功、大汗💦

勤務先ビルの店で昼食のミニトマトを
セルフレジに通し、三角お握りを
バーコードの側!と裏返したはずみで
ミニトマトが床に落ちて半分バラバラ…
(／ロ゜)／もうスキャンしたから
慌てて拾って、手持ちポリ袋に皆入れ
給湯室で水洗いして食ったわよ

今日は電話が多いのはわかっていた
契約社員殿「電話とり、よろしく!」
交通費・有給の入力で二人死に体だそうな
主任殿「これ…」データ検索・出力8file
課長殿:新任の任命書25件入力/出力
鳴る度電話に出ると『入店連絡』の山
休憩時間に昼食、たまった入店連絡を
社内チャットに入れまくる

午後また電話の内容連絡と任命書入力
データ検索・出力と任命書出力は
自席ではできないので
電話が少なくなる時間を見計らい
席を移動、鬼検索
この検索は運が悪いと正解まで手間取る
（予想で指定した値がハズレだと
『次候補』だらけ/まだら混在アリ）
検索結果の出力作業をしながら
次の検索をしないと間に合わない

任命書が出力できそうな夕方
違う階のカラープリンタ接続のPCを借り
白厚紙に二色印刷
…あー1件コレ失敗明日だ明日と
課長殿に詫び
取って返し主任殿に、何とか今日と
出力したものを数え直し
お確かめ下さいと渡し
…ああ、こんな時本当に
魔法使いのお婆さんならいいのに

少し遅い退社で本社の社員さんに
声をかけられた
今も変わらないんですか
マスク同志で実は相手がわからない
内勤の中堅社員さんかなー
恥ずかしいけどわからないまま
はい、まあ変わらずなんとか
転勤もない子会社パートは
古い建物のように見慣れるのでしょう
下手すると『経年劣化見本』かなあ

僕の前に 道はない
僕の後ろに 道はできる
もう数年会ってない老父や
ボケて施設にいるやはり会ってない老母
昔は見守ってくれたのかな
社内老女サンプル』
C3PO/R2D2の如くならず
このように髪が白く薄く
かく横幅/奥行を増し
歩む速度は徐々に緩く
天然言訳を道連れに

この遠い道程のため
このいつか果てる道程のため

3635号Открытка-273(はがきその273)

3/16読売夕刊英語クロスワード解答

締切が祝日、速達以外郵便は配達なし
猛者は速達やレターパックかしら
ネット応募可能だし…

応募台紙を直貼りして
解答作成後、りんごマステアレンジ

大昔、予備校の夏期講習で
『例えば"cherry"桜を度忘れしても
"blossom"花とか何か解答欄に書く』
と教わった
アホ高の高校生だったから
『cherryが出てこなくて、
blossomが出てくるもんだろーか』
と不思議でした

普段出ている授業は
たいへん「呼び出しタナカ先生」に
近いものだった
予備校講師が例えに出す誤答さえ
ハイレベルだぜ
同級生の辞書は大多数置き勉
シケ単や必須イディオムなど皆無の青春

共通一次本番二日目は
寝坊して会場の某予備校別館に
滑り込みで入った
入口で受験票を提示し、階段へ走ると
『○○高だよ』と入口の試験官が
あきれたひそひそ声
こんな所に来てんじゃねーよ的
疎外感でした
ちょっと悔しかった
いいじゃねーかよ 受けるくらい

その数年後、いろんな事情で
母校に教育実習に行きました
最後列で現職先生方の授業を見学
ある日、ユルい現国の授業で
私語がザワザワ止まらない生徒達
たまりかねた先生が
『今、後ろにいるのは皆さんの先輩で
△△△大学現役入学です』やめてけれー

後輩生徒が皆振り向いた瞬間
男子のひとりが
「みんな、拝め拝め!」…脱力
そんなバカ高で三年過ごした

勿論バカ高が進学希望者向きと
言うわけではない
それなら就職希望者向きかというと
そこは微妙 バカ高普通科より
現実的に 商業科とかのほうが…

ただ、なりゆきでそうなって
『もし自分が進学校行ってたら
優秀な同級生達と争いながら
同じような受験競争はしんどいな』
身近に自分より合格しそうな人ばかり
進学校の底辺にしかなれなかっただろうな

結局、入れたのは運や僅差、周囲の協力
でも進学校出身者がほとんどの大学では
ちょっと浮いた
同級生に『□□さん』と呼ばれると
へっ ワタシ呼ばれた?!ビックリ
母校では男女問わず呼び捨て生活

そして、進学校出身の浪人生や
進学校に進んだ元同級生には
たいへん嫌われました
しかも共通一次の自己採点がやたら
低い点数だったのがバレると
『お前、補欠だろう!』遠隔地浪人組が
許さなかった

無論 大昔のことです
辛うじて補欠でもなかった
そして三年いたことは大したもので
時おり ヤンキー高遺伝子の断片を
懐かしみます

3634号南進東奔西走

日足伸ぶ羆の山の西東

昼の暖かさに、オフィスの窓を開けた
明日は如月晦日
星を数えて寝よう
老眼でちょっとしか見えないけど
熊の目には満天の星

25年も前に、天離る鄙のキャンプ場に
娘の同級生数人と行きました
向かい合う二棟のコテージが
真ん中のかまどを共有
同級生グループは向こう
我々夫婦と次女が
こちらの寝室に寝ました

駐車場からもずいぶん距離があり
静かな所、夜は満天の星
夕食後に雪壁の映画会
喜んでいた少女達は
もうすっかり大人です

…あっと言う間ですね
産んでからのことは皆『最近』
20世紀のことなのに

さあ 宵の明星めざして
次の世紀まで

3633号『NYに行きたいかー‼️』

…こんな紙面に気づいたのは二度目
『一文字目を縦に読む』
昔習った「沓冠折句」が過る
伊勢物語の唐衣（かきつはた）なら
受験生は大丈夫？
日本古典文学とはかなりの部分
駄洒落『掛詞』や遊びなんですねえ

文学って何?と聞かれると困る
海外某文学賞受賞者の訃報
大昔の教科書の文学史年表に
とても若い写真があった方
(東大在学中?)ころころした若者で
某賞授賞した時、メディアによく出た
ご長男と(年頃もなのか)よく似てた
そして某賞授賞の頃
今 ミサイルを再三再四飛ばす国の
当時の主席が亡くなりました
今ミサイルを飛ばす方の御祖父

偶々直に聴いた文学者の講演も
(まだ某賞授賞の遥か以前)
何気ない家族の会話をひき
インゲン豆をむきながら、ご子息が
『インゲン 辛抱だ』と場を和ませた挿話
確か講演タイトルは
「平和をつくる言葉、壊す言葉」
後者は…確か『不沈空母』など
こちらは1980年代ですね多分

文学って、書いて（語って）楽しい
読んで（耳できいて）嬉しい…かなと
最近 思います
文字にも限らず、物語だけでもない
美しいのみではなく地獄&限界,倒錯を包括
残酷で辛い体験も、聞き手に伝えると
癒されます
こんな駄文でさえも

3632号本日晴天無為無読

何も予定がない休日を
特に何もせず過ごした
強いて言えば、疲労回復
朝寝昼寝ゴロゴロ
熱のない風邪引きみたい

普段会社ではしないこと
昼食に数ヵ月ぶり?カレー
いつもはミニトマト&お握り

夫が積雪を砕く音
そこはボクのばしょですと
寝そべる腹にのる猫
ドラマの韓国語・中国語・トルコ語
会社で次々とる電話の代わりに
そんなのを聴いた

亡き姑が「お正月は針も持たない」
いわゆる労働をしないということか
言われたのは大晦日
何でだか忘れたが、晒木綿で
幼い長女の和服の下着を縫ってた
初めてのことで姑に聞きながら
必死で縫ったが夜まだ未完成
間に合ったか忘れました
多分、お下がりの着物を
長女にもらったけど下着がなかった
ような気がする

今頃、おんな正月です

3631号Открытка-272(はがきその272)

3/9読売夕刊英語クロスワード解答

…意外と出なかった"wedge"

帰宅して路線バス旅みてます
土浦・霞ヶ浦・石岡が懐かしい
『トレセン』行バス～(о´∀`о)
常陸太田/常陸大宮 二択は難しいぞ！

昔行った9月茨城は
並木の百日紅・水面の蓮花がきれいでした
石岡は駅から本当に岡を登る坂
旅の終りに 偕楽園で萩祭り
遠州流の茶会に参加

山は筑波山（手稲山より低い）のみかと
なめてはいけなかった
その辺の田に猪、どこからか猿が…
（『常陸國風土記』「この辺は猿が多い」
その名も猿島郡…）
熊・狐対応はできる?道産子でも
身近にイノやサルはコワイ(゜ロ゜)

勿論 路線バスなどではない
『JR5日間パス』で常磐線・水郡線
時には私鉄・鹿島臨海鉄道の駅から
土地勘ナシタクシー屋さん丸投げで
弊社コンビニ店舗スタンプラリー
なんかひとつ買って
店名入りレシートゲット
待っててもらったタクシーにまた乗り
元の駅や違う駅へ
鹿島臨海鉄道は結果的に
あるタクシー1台に数店舗こなしてもらった
（たくさんのタクシーのお世話になったがその運転手さんだけ店舗リストの住所で
カーナビを完璧に使いこなして走れた
駐車場で待ってる間に、次の店舗検索!）

常陸大宮周辺攻略は夜になり
駅に集まる高校生と
原野のキャンプ場並みの虫の多さ
果樹園エリアだもんなーと感心
北海道にはいない鈴虫も鳴く

真っ暗な無人駅でタクシーも無く
辛うじてあった電話ボックスで
地元っぽいタクシー会社に電話
「そちらの駅は、違う会社です」
なんですと( ゜o゜)?
バスも無いので『この駅は○タクシー』と
会社別に担当していて その1台が
お客を下ろしては、同じ駅に戻るそうな
「待ってれば○タクシーさんが来ますよ」
…結構待って、お爺さんタクシーに
乗せてもらいました
……また 行けるかなあ いつか

3630号Rain,rain,go away

come again another day

三月、風よ
四月は雨よ
五月は花の花ざかり

昨夜からの暴風、空港に下りず欠便
手前の南麓から土が見える
…川向こうの果樹園に熊が出た
冬眠しなかった奴か

朝の強風ははっきり東風
昼下がりの今、氷雨の寒さが
換気中の車内にしみる
膝から這い上る

雨雲にけぶる山の方へ
帰るバスは雨に濡れ
雫が滴り水音

…また 睡眠不足のまま
食欲不振のままとりあえず
帰って休む
いつか消える汚れ雪
いつしか来るだろう春
…隣より遠い

3629号Открытка-271(はがきその271)

3/2読売夕刊英語クロスワード解答

勤務での電話メモやパズル解き
pencil使用中 筆圧が要らず楽
社内販売で購入した
消しゴム付鉛筆/赤鉛筆(Vermillion)
鉛筆にくっついてる消しゴムは
だいたい 汚れるだけですねー
固くなっててちゃんと消せない

夫の古本をもらって始めた数独は
レベルが高い
夫は繰返し数字を確認して
理詰で解けるから
書き直しがない

アホでもできる方法として
『可能性のある数字を空白マスの
隅に寄せて（中央を開けて）書く』
B5判方眼紙ノートに大書転記して試した
最初夫は笑い「大きい数字は見やすい」
しかし小さい数字をコツコツと書き
どす黒い曼陀羅状になったノート紙面は
【たいへん気持ち悪いものを見た】
ドン引きしてました
できない子の、呪文や写経のように
怨念を感じたようです

ケータイでやってる『ナンプレ』では
【ヒント】のほかに【高速ペン】と称し
同じ機能があります
…そんなに異端でもないじゃん…

問題点は【高速ペン】はミスなく
全候補を表示しますが
ノート紙面の手作業は必ず過不足ミス
それを防ぐには結局 行・列・ブロックの
トリプルチェックが必要
その持久力がしばしばない
ハイレベル問題では数%ミスも命とり

ひとつ判れば関係する候補をどんどん消す
『ひとつ残った』解
『ひとつしかない』解
探して決める過程で間違うと
数字が被り…情けない
また消しゴムで消してやり直し
もうお約束なので
問題通り数字を写すのは黒マジック
候補の小さい数字は手持ちで一番細字の
赤インク、解答はひたすら鉛筆
これで 消しゴムかけても
最初の設問と加筆した小さい数字は
残る…のですが 夫には不可触世界

退社時 樹上にあった月は
いま丁度 屋根ほどの高さ