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元米兵による略奪品の返還

2013年08月20日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

92才になる元米兵がサイパン島で略奪したという「武運長久」と書かれた日の丸への寄せ書きや写真などを返還したいと申し出たとのことです。そのニュースの中で略奪は当時では普通のことで特に罪悪感は持たなかったと語っていましたが、そうでしょうね。この方は率直に当時の平均的なことを語っていたように見受けました。この方が悪人であったのではなく、戦争とは善良な人をもそのように変えてしまう状況の連続なのでしょう。

今でこそ、略奪はいけない、人道に反するなどと過去の事を責めますが、そもそも「人権」と言う概念が世界で認められたのは戦後3年を経過したの1948年「世界人権宣言」です。今でこそ当たり前の「人権」も第二次大戦前では「世界の常識」ではなかったのですから、現在の常識で見たら酷いことをしていたことも仕方ないのです。

現在の常識で過去を判断したらトンデモナイことだらけです。例えば、戦国時代。各地の武将が領地を争って互いに攻め入って奪い合いをしていました。しかし、これを現在の法律で殺人だ強盗だと言ったところで何の意味もありません。では、戦国時代についてなら認めるものの、第二次大戦であったら許せないのでしょうか?コロンブスもマゼランも単なる冒険家ではありません。当時は進んでいた西洋文明の下、キリスト教会のお許しを得て世界の国々を植民地として征服しに来たのです。それは、第二次大戦の始まる前まで、そういう状態の世界であったのです。国家として他国からの侵略を防げる軍備や外国の侵略を防ぐシッカリした国体が確立されていないと侵略され植民地化されたのは仕方ないことです。これを現在の常識で「侵略」と言っても意味ありません。アジア諸国は殆どが欧州の列強の植民地にされ、それを一掃したのは日本です。反省ばかりの過去ではありません。

と言うと、居直りのように聞こえるかもしれませんが、過去の歴史の判断に現在の常識を持ち込むべきではありません。過去の事をいつまで引きずっても仕方ありません。「正しい歴史認識」などと言うイイガカリをフリ回す真の問題は、実は歴史問題では無く、「現在の不満」を歴史に肩代わりさせているだけなのでしょう。「正しい歴史認識」とは、歴史を現在の価値観で見ないということであり、現在の不満のために過去を引き出すこと自体「正しい歴史認識」とは呼べないのです。

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