「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第178号

2017年04月10日 | 歌謡詩
 春本番です。我が家でも狭い庭に芝桜が我が物顔に咲き誇り、スズラン水仙や花桃も負けじと咲き始めました。しかし油断は出来ません上州の空っ風は何も冬だけの専売特許ではないのです。雨の日の翌日は、大風の吹くことが多く、桜にとっても大敵と言えるでしょう勿論我が家の花たちも(芝桜は大風など関係ないか)。とは言えこの季節は幾つになっても心が躍るような心地がします。残念ながら春は永く続かず、やがて青年は老いぼれてしまいそれだからこそ今の季節が愛おしく感じるのでしょう。
 それはともかく、歌謡新詩壇の紹介です。「歌謡新詩壇」178号は平成26年7月に発行されました。178号からは坂崎さんの作品を紹介します。

                          想い出のバラード

                                        作詞 坂崎 広典(特別同人)

                     返してくれた
                     本に挟んだ 短い手紙
                     コロンの匂いに 燃えた日よ
                     重ねる季節の 物語り
                     古びた表紙 手に取れば
                     ひとつの夢の プロローグ………

                     お嫁に行くと
                     言った言葉に 戸惑うだけで
                     気弱い男の 涙顔
                     セピアにくすんだ アルバムと
                     窓打つ風の トレモロは
                     ポロポロ響く 恋の歌………

                     五弦の切れた
                     白いギターに 思いを馳せて
                     こころで奏(かな)でる 詩(うた)がある
                     まだ見ぬ未来を 駆け抜けた
                     あの日の春を 偲ぶ時
                     帰らぬ恋の バラードか………

 2節3行目の「言った言葉」は「行った言葉」とありましたが誤植と判断させていただきました。もし違っていたら坂崎さんにお詫びします。
 坂崎さんも実力者のお一人。初めて紹介させていただきましたが、遅かったかも知れません。若い季節の想い出。解る気がします。こんなこと誰にもありますものね。坂崎さんは私と同世代かも知れません。それとも少し上かな?
                     
                           


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