「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第164号

2016年01月01日 | 歌謡詩
 新年おめでとうございます。
 ここ上州では、例年になく穏やかな元旦を迎えることが出来ました。ただ午後になって強風が吹き出し、ニューイヤー駅伝の選手の皆さんの期待を裏切ることのない上州名物空っ風が歓迎の挨拶をしたようです。それでも今年の選手の皆さんは、恵まれた方でしょう。強いときは正直前に進むのも困難なほどの強風が吹くのですから。
 さて、今年も歌謡同人誌「歌謡新詩壇」の紹介をさせていただきます。何処まで続けられるのか正直自信がないのですが。
 歌謡新詩壇164号は平成23年11月に発行されました。164号からは、恥ずかしながら私の作品を紹介します。

                   浜茄子のあいつ

                                 作詞 草間 半次郎(特別同人)

                         北の浜辺に 今年も咲くか
                         燃えて浜茄子の 赤い花
                         あいつの髪に 飾ってやった
                         去年の夏を 思い出す

                         旅の途中で ふと知り合った
                         あれはゆきずりの 北の町
                         気安く俺に 声かけながら
                         恥ずかしそうに したあいつ

                         赤い浜茄子 別れを知って
                         俺のこの胸に 刺した棘
                         好きだと言えずに 痛みに耐えた
                         去年の夏が よみがえる

                         汐のかおりに 今年も咲くか
                         泣いて浜茄子の 赤い花
                         夜空の星に あいつはなって
                         恥ずかしそうに 飾るのか  


 たわいのない歌です。正月早々恥をかくのは本意ではないのですが、それも良いかと。実はこの歌のタイトルは、私の手違いで、「浜茄子のあいさつ」と発表されました。ブログで紹介するにあたって正しいタイトルに直しました。平凡きわまりない歌で穴があったら入りたい心境です。