「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇78号」

2011年03月23日 | 歌謡詩
 もの凄い災害が起きてしまいました。天や自然のこれ以上ないという容赦のない災害でした。我が家は幸いにも被害らしきこともありませんでしたが、最初の地震から、続けて3度ほど大きな揺れを感じました。伊勢崎では、最初の揺れが震度5と言うことでしたが、揺れの長さに今までの地震に無いものを感じました。
 東北から関東の太平洋側の大津波によって、数多の尊い命が失われ、行方の判らない方も正確にはつかめないほどのようです。私たちには、ただただ神仏に祈り救援物資を送ることぐらいしかできることはありません。本当に悲しいことです。

 歌謡新詩壇78号からは、被災地の一つ、福島県の南相馬市の鈴木昭一先輩の作品を紹介します。

            海ほゝずき 

                               作詞 鈴木 昭一(特別同人)

         岬の町の 遠い日の
         祭りの夜の 遠花火
         お下髪のあの娘の 赤い帯
         海ほゝずきを 鳴らしてた

            波間を燃やし 消えてゆく
            夕陽の果ての 遠くより
            海ほゝずきの 流れ来し
            ふるさとの浜 なつかしや

               せつないまでに 遠い日の
               海ほゝずきと 赤い帯
               淡い想いを 断ち切れぬ
               弱き心よ 我が恋よ

 鈴木先輩がお住まいの南相馬市は、地震と大津波の災害に福島原発の事故により大変なことになっています。是非ともご無事でいて欲しいと願うのみです。我が群馬県でも、東吾妻町や片品村などで南相馬市の被災者を受け入れました。鈴木先輩がその中にいるかどうかは不明ですが、無事であることを祈っています。
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「歌謡新詩壇」第74号

2011年03月05日 | 歌謡詩
 3月になり季節は行きつ戻りつしながら、日差しはだいぶ強くなりました。我が家の梅は北風にさらされているので、同種の梅に比べて開花が遅いのですがやっと咲きそろい始めました。そろそろ、広島の三宅先生から「歌謡新詩壇」が届く頃でしょうか?待ち遠しい毎日です。
 「歌謡新詩壇」74号は平成8年2月に発行されました。74号からは、広島の同人、戸田冨久子さんの作品を紹介します。

            儲かりまっか

                                 作詞 戸田 冨久子(同人)

          丁稚 奉公 十年は 
          まだまだ雛(ひよこ)や 商売は
          儲けなあかん 男なら 
          ソロバンはじいて 頭を下げて
          いつも やわ腰 えびす顔
          儲かりまっか 儲かりまっか 挨拶や

          なんというても 大阪は 
          商売繁盛の 船場だす
          きばらなあかん 男なら 
          汗水流(たら)して 奥歯を噛んで
          胸に やるぞの ど根性
          儲かりまっか 儲かりまっか 合言葉

          上司(うえ)につつかれ 怒鳴られて
          恥かき身につく 商魂は
          儲けなあかん 男なら 
          おおきにおおきに 怒られながら
          それが宝や 将来の
          儲かりまっか 儲かりまっか 掛け声や

 74号同人欄の選評は、志賀大介先生でした。志賀先生は、この作品をトップに据えられ「ねばっこさ控えめの大阪商人の横顔がよく書けている」と評されています。戸田さんは私の注目していた方ですが、この頃とみに実力を発揮され、常に上位を占めていました。
 なお、志賀先生は選評後に「物真似ではない作品で、如何にドラマチックに、如何に第三者の心を揺すれるか、そこが問題です。」と言われ「形は決まっているが、心がない。心は伝えられるが、形ができていない。この両方を兼ね備えていなければいけない。」と締めくくられています。同感ですが、なんと難しいことでしょう。

 続いては、最新号からの作品を紹介します。 

ひ と り 雨

                             作詞 くに 多樹夫(特別同人)

          あのとき… 止めればよかった
          黙って身支度 してた人
          気付かぬ振りして つぶやいた
          降ってきたのにね…
          ゆうべの愚痴で ひび割れた
          硝子戸きしませ 行っちゃた
          淋しくなるね ひとり雨

          あれから… 愚かな暮らしで
          お酒もちょっぴり 強くなり
          心がどんより 水溜り
          雨は嫌いだね…
          おんなの肌が 許すのは
          やっぱりあんたの あつい胸
          泣きたくなるね ひとり雨

          止みはしないわね…
          派手目を選び 買いました
          出迎えする日の おとこ傘
          逢いたくなるね ひとり雨
                    (歌謡新詩壇第160号発表)

 いいムードですね。くにさんお得意のジャンルですね。女心を知り尽くしたような(もしかしたら くにさん女性?そんなことないですよね。)とてもよい感じです。勉強不足の私には逆立ちしても書けない詩です。  
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