「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第58号

2010年11月14日 | 歌謡詩
 歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」は広島在住の作詞家三宅立美先生が主宰されています。私たち同人は、三宅先生の歌謡曲に対する情熱に支えられて作品を発表する場を与えられています。広島には足を向けて寝ることは出来ません。
 「歌謡新詩壇」58号は、平成5年6月に発行されました。58号からは、我らの三宅立美先生の作品を紹介します。

         龍馬土佐しぐれ

                             作詞 三宅立美(主宰)

        荒れて牙むく 太平洋の 
        涛が時代を 変えろと叫ぶ
        天下渦巻く 尊皇攘夷
        命捨て身の 龍馬の肩を
        なんで濡らすか 土佐しぐれ

              許せお龍よ 卓袱台中に
              甘い夢など 性根に合わぬ
              先を読む目に 維新は近い
              踏まれ叩かれ 龍馬の姿
              影にまつわる 土佐しぐれ

夜明け信じて 長州薩摩
         若い血潮は 修羅場を渡る
         海に朝日が 輝くように
         行くぞおまんら 龍馬が吠える
         夢を濡らすな 土佐しぐれ

 三宅先生の時代ものは、珍しいと思います。さすがに素晴らしい龍馬です。現在テレビで、放送中の龍馬を彷彿させます。なお、二節一行目「卓袱台」の袱は、三宅先生が使用された字と違います。三宅先生が使用された字がパソコンで見つかりませんでしたので、私が勝手にこの字を使用しました。三宅先生のお叱りは、覚悟しています。

 続いては、最新号からの作品を紹介します。  
 

         縁切り橋は迷い橋

                           作詞 寺下 和子(特別同人)

         縁切り橋の まん中あたり
         つり橋揺れれば 気持ちも揺れる
         重荷になる前 身を引きたいと
         あんなに心に 決めたのに
         ああ 渡りたいのに 渡れない
         縁切り橋は 迷い橋

            優しくされた 三年三月
            あなたがすべての 明け暮れでした
            今すぐ帰れと 叱られたなら
            倖せでしたと 答えます
            ああ 風が揺すれば 落ちそうな
            縁切り橋は かずら橋

               誰かを泣かす 罪ある恋を
               貫くことなど 出来ない私
               はるばる尋ねた みちのく日暮れ
               泪で夕陽も 溶けていく
               ああ 渡るつもりの 後戻り
               縁切り橋は 迷い橋
                   (歌謡新詩壇159号発表)

 寺下さんは才能豊かな人です。私と同時に特別同人に昇格しましたが、私が怠惰な性格で時間がかかったのに対して、かなりの速さで昇格されました。しばらく作品を拝見できなかったのですが、復帰され嬉しい限りです。
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