湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆チャイコフスキー:交響曲第6番

2017年09月25日 | チャイコフスキー
○クーベリック指揮バヴァリア放送交響楽団(SOUNDS SUPREME:CD-R)1974/12・CD

近い年代の盤が廉価で出ている。こっちははっきり言ってそれほど録音状態がいいわけでもなく、別に持っている必要があるとは断言できないしろもの。クーベリックらしい直球勝負の火の玉演奏で、4楽章の感情的なグイグイもっていき方も、一方では2楽章の楽しげなワルツも実にいい。3楽章は勿論盛り上がるが圧倒的かというとそこまではいかないか。盛り上がっているけどクーセヴィツキーなんかに感じられる異様な力感はない。響きはやや雑なこのオケらしさが出ているもののライヴにしては精度はかなり高いほうだろう。ヴァイオリンの対向配置をかたくなに固持したクーベリックだが、途中あきらかにステレオ効果は聞こえるものの、終楽章冒頭など音の融合具合が豊穣で引き裂かれた旋律が引き裂かれたように聞こえない。録音のせいかもしれない。悪くはないが、特筆すべき演奏ではない。ライヴなのか不明。○。

※2005/2/23の記事です
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