湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ディーリアス:春初めてのカッコウを聴きながら

2010年02月08日 | イギリス
○ビーチャム指揮シアトル交響楽団(PASC)1943/9/26live

ごく一部に欠損があるようだが気にならない。ビーチャムらしいディーリアスでまったく粘り気がなく、しかしながら構造を実に的確に把握し立体的な音響を聴かせるようつとめている。ディーリアスのような比較的ドイツふうで機械的な書法を駆使する作曲家にはこのような表現は向いている。さらさら流れるように進む中によく聴くと郭公の声が聴こえる、この絶妙さである・・・殊更に強調したりはしない。だが、私はケレン味が欲しいほうで、いつものことだが、ビーチャムのディーリアスは印象に残らない。綺麗さをとって○。録音は悪い。
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ワグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲

2010年02月08日 | ドイツ・オーストリア
ビーチャム指揮シアトル交響楽団(PASC)1943/10/11live

ノイズリダクションを強めにかけているせいか音圧がない。演奏自体は綺麗だがこじんまりとまとまり、ワグナーらしい覇気がないが、ビーチャムのワグナーというとこういうものなので、それ以上は言うまい。ディーリアスもこの延長上にやっていたのである。無印。
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