波の中へ

連続HC戯曲、歌詞対訳、クラストコア、ノイズコア、USコア、ジャパコアなど、なんでもかんでもな内容のブログです!

Q: AND GASMASK? A: AND GASMASK. その36

2017-09-21 00:12:11 | Q: AND GASMASK? A: AND GASMASK.

WHITE PARKS ON HOPE 8(その35から)

 

「リリリリリリンッ、、、リリリリリリンッ、、、」

 

Hajime「もしもし、、、」

Masahito「ハジメ、久しぶりだな」

H「うおう、マーか!」

M「昨日の午前中、

出所して新しい引越し先から電話してみたけど、あいにく不在でな」

H「エミリから聞いたぜ! 

その時はシンイチロウと草刈りに行っててよ!」

M「なんか、野外ステージ作ってるんだってな」

H「うおう、まあな! 

そんなことより、どうだったかよ、

務所の生活は?」

M「途中から単独室に変わったけど、

今は、余り話したくない」

H「そうかよ。

オレが爆弾で怪我して入院してから、

直ぐに事故を起こしたんだっけ?」

M「ああ。

ついてなかった」

H「ま、過去のことは忘れるに越したことはないぜ!」

M「ああ」

H「最近、

音楽の方は?」

M「この4ヶ月、

自分では何も聴いていない」

H「そうかよ」

M「ああ」

H「じゃぁ、

マーが好きなNAPALMのピール・セッションが出たのも知らないってことか?」

M「ああ。全然知らない」

 

 

     NAPALM DEATH ‘THE PEEL SESSIONS’ LP STRANGE FRUITS RECORDS SFPSD049

 

 

H「オレも退院して直ぐに部屋でレコードを聴いたけど、

身体がなまってると、聴く姿勢まで弱くなってる感じがしたぜ」

M「まさに今の俺がそうだ」

H「だからよ、

ガビガビ山までリハビリ・ウォーキングをやって鍛え直してるぜ!」

M「そのパワーが羨ましい」

H「とにかく、

元気出せよ!」

M「ああ」

H「あ、明日の夕方、

空いてるか?」

M「しばらくは、職探しをやってる」

H「じゃあよ、

軽く飲みに行ってみるかい?」

M「居酒屋に行くより、

ここの部屋で飲むというのはどうだ?」

H「引っ越したばかりの部屋で、

いいのかよ?」

M「今だからいいっていうのも、

あるかもな」

H「じゃ、住所を教えてくれ。

MTBで、最近このチャリで行動することが多いもんでよ」

M「ハジメの家からだと、

楽に5kmはありそうだが」

H「な〜に、5kmなんて大した距離じゃねぇぜ! 

ちょうど菊池商店前を通るから、

ビールでいいか?」

M「ああ、頼む。

こっちはエサでも用意してるぜ」

H「そこの部屋では、

音楽は何が聴ける?」

M「カセットだけだな」

H「じゃぁ、

CARCASSの ‘NECROTICISM-’ とか持ってるか?」

 

 

     CARCASS ‘NECROTICISM-DESCANTING THE INSALUBRIOUS’

                                                                  CASSETTE EARACHE RECORDS MOSH 42

 

M「いや」

H「じゃ、持っていくからよ」

M「ありがたい」

H「病院と務所じゃぁ、

中での生活とか、

たとえそこから解放されたとしても、

決定的に何かが違うと思うしな。

話しをすることで、

プラス思考に持って行こうぜ!」

M「そうだな。

なんか、少し元気になりそうな気がしてきた」

H「うおう! 

ヴィジョンズ・オブ・ヴィェタラウシ・ハードコアが、

略して‘V.O.V.H.’っていうけどよ、

オレたちを待ってるぜ!」

M「なんだっけ、‘バステーッ’、、、

なんかただの棒読み声で申し訳ねぇ」

H「はっは〜、誰かに聞いたか? 

いいって! 

じゃ、明日な!」

M「ああ。明日」

 

 

“、、、ガチャン、、、”

 

 

「いやいや〜、

マーも相当へこんでるようだな。

ま、無理もないぜ。

務所での生活、何もないわけねぇんだからよ。

あいつの性格を考えてもな。

てことは、車はしばらく運転出来ねぇのか。

じゃぁ、MTBでも勧めてやるかよ! 

マシン・メーカーまでは言えねぇが、

ブレーキはディスクの方がいいってことくらいはな!」

 

 

(、、、続く、、、)