波の中へ

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追悼:IWATA (The★STRUMMERS!) その14

2019-09-16 17:26:57 | 追悼

風の便り

 

 

北九州市にライブ・カセットの件で手紙を出してから、

いつの間にかひと夏が過ぎてしまった。

金を稼ぐために余計な時間を取られてしまい、

記事を更新しない日々が続いた。

 

ライブ・カセットは、

いまだに何の連絡もない。

分かっちゃいるけど、

諦めきれないもう一人の自分が居たりする。

 

そんなかんなで、

DVDを購入。

『衝突的精神』というタイトル。

 

      The STRUMMERS! ’30年目の衝突的精神’ DVD STRUMMERS OFFICE SOPD-0011 

 

 

2015年渋谷でのライブで、

リリースは翌2016年。

しばらく体調不良で休養(本人曰く‘夏休み’)していて、

復帰後久しぶりのステージだったらしい。

これを読んでいる閲覧者にこの映像を観ている人も多いはずだが、

一言で感想を述べると、

「1曲に命を懸けている」ということだ。

ともすれば、

コーラスの部分でシャウト後に突然バタっと倒れてしまうかもしれない危うさ、

肉体面、精神面、

そしてヴォーカル・マイクのグリップ面。

手のひらから出てくるのはただの汗だけではない。

体の奥底から放たれる

「今日を生きよう」という

『革新的炭水化音波』ともいうべき細かい粒子が、

毛細から血液とともに身体中をかけめぐるかのような。

声をふりしぼる時、

このメロディーを歌い切ったらあとは自分の身体などどうなってもいい、

強行に突破していく‘ブレイク・スルー’シグナル。

小刻みに震えているのは、、、

自分の身体だ。

近くを大型トラックが通行して地面が揺れたわけではない。

拳を強く握り締め、、、

そこまでには至らなかったが、

ハラハラしたのは確かだ。

 

このライブDVDでは、

「80’S The⭐︎STRUMMERS!」として、

昔のメンバーであるNAKAZ“DUB”ORIGINAL氏、

TAKATO氏、KIN氏がこの一夜のために集まって、

当時の曲を披露している。

‘20世紀の終り’は、

本当に久しぶりに観た気がする。

この初期の名曲に頼らなくても、

そのあと続々といい曲が出来上がったので、

実際に世紀が終わってからライブで演らなかったのもあるのだろう。

セット・リストの中で、

‘十字路の彼方へ’を取り上げたのは、

あまりにも偉大なジョーの名前を声に出したかったからなのは言うまでもない。

(自分の中ではとっくの昔に超えているというのに)

 

“STAND AGAIN”ツアーの打ち上げで、

確か2次会としてクラブに行き、

そこで再会した時、

今考えてみると少々酔っ払った勢いで

自分の愚痴を彼に直接言ってしまったことがあった。

それは、当時アルバイトを転々としていて、

どこへ行っても続かない、長続きするにはどうしたらいいんすかね? 

みたいな内容で、口調からして彼に当たってしまった感じになってしまった。

それの反応として

「働きたい奴は働く、自分のやりたいことをしたい奴はそうすればいい」

というようなことを、

冷静な口ぶりで答えてくれたことを思い出す。

愚痴をこぼすなんて、とんでもない話しだ。

今となっては、

どこかで「頼りになる兄貴」として自分の中で位置付けていたのかもしれない。

 

今日は「敬老の日」、

来週は「秋分の日」で秋彼岸でもある。

一週間早いが、

街にある寺まで墓参りに行ってきた。

毎回祈るのは、

「世界平和」もあるが、

彼のことも忘れないように

’HERE'S THE STRUMMERS!’

と心に刻もうとした次第。

 

では、Cheers!