ただ建築が好きな走るエンジニア、

日系某メーカーを辞めて外資系に転職。資格、建築デザイン、転職と来て今はひたすらす走ってます。2019別大2:49:13。

ソフト・エネルギー・パス(再び)

2015-05-18 22:55:26 | 環境エネルギー



ソフト・エネルギー・パス
エイモリー・ロビンス著
時事通信社
1979年刊

30年以上前に書かれたエネルギー政策に関する指南書です。

このブログの初期にも少し触れています。

化石燃料や原子力によるハード・パスについて
核拡散や廃棄物処理、集中管理と需要バランスから
その限界を論じ、

太陽熱や風力などソフト・パスへの移行の合理性を説く。
但し、ソフト・パスはそもそも環境破壊が少ないが、
それ以上にエネルギー消費を削減し、
かつ分散管理で効率的に運用する。

ハード・パスとソフト・パスそれぞれについて
2025年の予測が掲載されていますが、

資源エネルギー庁の白書を眺めると
現時点で見るとそれらの中位で推移していることが
分かります。まんざら、捨てたものでもない。

でも、もともと省エネが進んでいる日本より
エネルギー大国のアメリカや、効率劣る中国、
或いは日本と同等の省エネ先進性をもつドイツで
ソフト・パスへの移行が著しい様です。

太陽光発電の買い取り限界が最近顕在化しつつありますが、
これは集中管理における発電機の同期限界の狭さ、
極論すると予定した以上は無駄でもいいから
電気を使って下さいという矛盾から来ます。
(確かに電験で勉強しましたよ。)
集中管理と需要バランスの限界です。

そもそもソフト・パスと集中管理の組み合わせは
間違いかも知れない。政府の買い取りに期待するのでは
なく、真剣に分散管理と蓄電技術の開発に取り組むべき
ということになるんだと思います。

大学ではこういうことも教えて欲しかったな。
今はどうなんだろう。


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