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音楽の運動会~ライブに行ってみて…~

音楽って聴くだけじゃない。
踊って、跳んで、跳ねて、腕を大きく振って、
いわば、音楽の運動会だ。
観客の私も、音符の一つになって、五線譜の上を駆けまわる…。
舞台の上の、あの娘(こ)と一緒に、
舞台の上の彼と一緒に、踊って、思い切りジャンプする。
会場中が一つになって、音を共有し、楽しむ瞬間。
ひとつひとつの音の動き、リズムを、身体に深く刻み込む。
歌心が身体を突き抜け、歌魂が私にも乗り移る…。

日曜日、また新しいすてきなユニットに出会った!
「あんどりいらんど。」
詩を書く女性ボーカリストannさんと、
キーボード担当の山本くんから成る
エレクトロポップアーティスト。
山本くんの作曲・アレンジしたパキパキのエレクトロサウンド(打ち込み)にのって
annさんの歌声がさく裂する。

annさんの歌声は迫力があって、パワフルでキュート。
ステージの端から端まで動き回って、
観客ひとりひとりに歌いかけ、
しっかり視線を投げかける。
こちらが、どきりとするくらいに。

ライブに来たからには、踊ろうよ、のらなきゃ損だよと、
会場の奥の方で、腕組みして眺めてる人たちがいれば、
明るく語りかける。

すごいパフォーマンスだ。
今、この歌を、このリズムを、このメロディを一緒に楽しもうという気持ちが
会場中に伝播して、あふれだす。
いつのまにか、みんな、笑顔になってる。

私も、最初のうちは、なんとなく、のりがいい曲だなあと、手拍子してたくらいが、
annさんの強烈なオーラに、客席に投げかける情熱に、
いつしか、身体が反応していた。

そうして、
「僕はピエロ。」を聴いた時、心に火がついた。

「君が泣いたから その目をください
愛してくれないから 夢もないの
思い出だけなら 満足しないの」

「愛してほしくて 泣いているの」
「僕がのぞんだから 君をください」
すてきな歌詞に、心がざわめいた。

「どうしようもないこんな気持ちも 
全部笑顔に変えるから
もうすこしそばにいさせて」

いったん、身体にスイッチが入ってしまえば、
あとは、加速するばかり。
テンポのよいリズムに、
思い切り腕を振って応援しつつ、annさんと一緒に跳びたくなった。
曲の最後で、
annさんが、高く声を張り上げ、腕を伸ばす。
観客の私も、いっしょになって、腕を真上に突き上げ、高く伸ばす。
音と一緒に、声と一緒に、
どこまでも高く、ずっと高くまで伸ばしたいと心から思った。
どうして身体は有限なんだろう。
遥か遠くまで、伸びる音といっしょに遠くへ伸びていきたい…、
そんな願いでいっぱいになった。
せめて思いだけでも遠くまで。

キーボードの山本くんは、演奏してるだけでなく、
手を叩いたり、左右に大きく振ったり、跳んだりして、応援している。

観たいのは、やっぱり舞台の上の掛け合い。
ボーカルとキーボードとのかけあい。
打ち込みの曲をバックに、生の音と声とのかけあい。
2人の連携プレーを見たいと思う。

22日の日曜日、堺筋本町のclub Mercuryでの
「MITSUNA&まりなっち生誕祭」。

project-P。
「day by day」では、パ・ンショス氏のピアノ音色のシンセと、
まりなっちさんのボーカルとの、打ち込みのない生演奏。
生演奏ゆえの緊張感の中で、切ないメロディのすてきなこと。
青春を過ごした土地を離れる引越しを前に、
何もない部屋で、光にきらきらする埃がみえるよう。
しっとりしたバラードで聴かせる。

パ・ンチョス氏の5分間1本勝負(インストアドリブ)。
生の即興演奏が聴けるというだけで、舞い上がってしまった私は、
次々に表情を変えていく音の動きを追いかけるのに精一杯、
ハッピーバースデーの曲から展開したことにも気づけず、
音楽音痴の自分が悲しい。
コードはさっぱりわからないけれど、単純に音の変化が楽しかった。

「take off」の
「遠く遠く空に溶けて
君の夢の行き先照らして」と
まりなっちさんの透き通るようにきれいな声が、舞台遠くまで伸びていって、
その向こうに、青く広い空を感じた。

「passage」は、
「影のない光なんてなくて
壁のない夢は夢じゃなくて」と切なさが心にしみる名曲。
この曲を、Abeno Mixと題して、
ポップでキュートな世界にアレンジしてしまう
パ・ンチョス氏の見事な才腕。もはや、ただものではない。
まるで、セピア色の写真の中のしっとりした美女が、
ショートヘアでミニスカの可愛い、カラフルな服を着た女の子になって
飛び出してきたよう。

大好きな曲ばかりで完全燃焼…。

AGRESSIVE BEAT CIRCLEの
MITUNAさん、
皆でジャンプして、手をポ・ポ・ポン・ポンと4つ叩くのが楽しく、
会場中が一体になる。
汗だくになってパワフルに歌うTAKAさんとの掛け合いがかっこよく、
迫力がある。
アグレッシブというだけあって、どこまでもエネルギッシュ。
キーボードのTunamix さんの生演奏をいっしょに聴きたいなあと思うのは
かなわない願望でせうか。 

(写真は、「あんどりいらんど。」さんのHPのカバー写真です。)

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