坂之上サイクルけだな古民家(旧 東開フィット) 自転車情報

坂之上サイクルステイション(1998~2018)、坂之上サイクル東開フィット(2018~2022)中島のブログです

いつか☆きっと 「自転車の未来」

2012年12月20日 08時54分02秒 | いつかきっと☆明るい未来


10年近く前に組んだ、「オートD」のシステムを復活させます。


オートDとは、シマノ社が10年前に開発したオートマチック4段変速のシステムです。



当時、興味津々の中島が組んだMTB改造のオートDは、未来を感じる画期的な走りで、「信号の多い街乗りのゴー&ストップには最高」と高い評価が与えられていました。


10年前に改造車を販売した後は(ノーマル変速に戻して販売した)、MTB用のオートDホイールとシステムは休眠してました。



当時、市場でのオートDの採用車種は「高級一般車」か「ラグジュアリーコンフォート系」であり、必ずしも評価が高くなかったのと、後発の廉価版「インター3オートマチック」の失敗もあって、引きずられるようにオートDも市場から消えていきました。



システム構成は、

◇一般車用4段変速ハブのインター4と変速用小型モーター

◇スピードセンサー

◇スピードメーター付コントロールパネル

◇CPUバッテリーBOX

から成り、当時ウン万円と結構なお値段でした。


動作メカニズムは、速度が上がるに連れ自動的にシフトアップしていき、減速でシフトダウン、停止時にはローギヤに戻るというシンプルなものです。

コントロールパネルの切り替えで、「シフトタイミングの早いDs(スポーツ)」、「D(ノーマル )」、「マニュアルシフト(パネルの変速ボタンで変速)」が選べます。


変速のショックは少なく、なかなか良いタイミングで変速してくれ、街中での小気味良い加速とイージーライドが楽しめます。

車のオートマチックに4段変速が多いように、変速段数が多ければ良いというものでもなく、4段くらいが自転車のスピードに相性がいいように思います。



シマノ社からは今年、内装5段変速の「インター5」が発表されました。


まだまだメーカーから未発表ですが、このインター5とDi2を組み合わせた新型のオートマチックが出る確率、かなり高いと見ております。




さて皆様、自転車業界にとどまらず、昨今の世相は時代が急加速するように移ろいが激しく、混沌としてる気がしますが、いかがでしょうか。


やたら入れ替わる新製品、価格の崩れる何ら遜色ない性能の旧製品。

「本当に良い物を、楽しんで、永く愛でる」という物事の道理からいくと、製品の完成度が上がってきた事と、消費拡大を望むメーカー都合に飽和状態が発生してるのではないでしょうか。


そもそも、自転車の価値は一年やそこらで急激に変わるものではないはず。
(ほぼ全メーカーが1年ごとにモデルチェンジ、代理店契約も1年ごと、売り余りイヤーモデルの安売りが顕著になりつつある)


必要十分な高性能バイクの隣に、ちょっとだけ変わった同機種の新型バイクが登場…。

乱立するコンビニみたいなものですね。


短いサイクルの新型投入が、製品自体の価値を下げています。


オリンピックは4年ごと、モーターショーも2年ごと。自転車業界もこの現実(デフレ)にあって見直しが必要とも思います。



自転車ファンであれば誰しもが、愛車を永く使って楽しみたいもの。自転車だって、乗る人々に永く愛されたいに決まってます。


大量消費社会の混沌を機に、時代は変わろうとしてます。


時代が求めるのは「価格に見合った本物」と、それを生かす正直な商売だと思います。


そして、最も気をつけないといけないのは、『物事の道理を見極めるのは一人一人の心次第である』という事なのです。



『10年も前』に、既に完成の域に達していたオートマチック自転車を見て、思う事でありました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
電動 (ゆうたろう)
2012-12-23 10:25:58
カンチェラーラは電動の変速じゃないそうですね。ワイヤー式の入りが気持ちいいとのことらしいです。あまりの強さにモーター疑惑が浮上したぐらいのカンチェラーラがこんなことを言ってくれると何か愛らしいです。
コメントありがとうございました。 (中島です。)
2012-12-23 20:23:11
コメントどうもありがとうございました。

いろいろお詳しいですね。


来年のシーズンがまた楽しみですね。

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