ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「シチリアーノ 裏切りの美学」

2020-09-28 | 映画のお話

原題は裏切り者だが
邦題の「シチリアーノ」という題名とマフィアを裏切ったマフィア そして実話とのふれこみに
つい昔の映画を重ねてしまったのだが、随分と違っていた
哀愁ただよう昔のマフィアの物語とは別物だった。

何が美学なのか、シチリアーノでまとめたのかよくわからない。
シチリアについてもマフィアについても知識がないし
登場人物が多くて、よく似たイタリア人の名前や顔はどんどん入れ替わってわかりにくかった。

80年代から2000年代までのイタリアでのできごと
監督は巨匠、81歳のマルコ・ベロッキオだ。

最初の場面での「一兵卒」という言葉が印象に残った。
私にとってはもはや死語だったから

「マフィア」はマスコミや世間が作ったことばでブシェッタは「コーザ・ノストラ」だという
「我々のため」にある組織、血族関係を中心とした共同体だから違うのだという。

犯罪や麻薬や殺人に明け暮れるようになって堕落した組織に
失望していたブシェッタは
組織の情報を信頼した判事に提供することを決意する
それは今のボスたちには”血の掟” に背く裏切りだった。
女、こどもはおろか、20親等まで皆殺しという昔とは似ても似つかない変わり果てた組織
信頼関係のない目先の欲だけに先走るボスたちの果てのない利権争い

マフィアたちを裁く、イタリアの裁判が傑作だ
何度笑ってしまっただろう
ヤジが飛ぶ、大騒ぎにブーイング、ありえないような陽気なイタリアのお話
法廷でもぶっぱなす場面が出てくるのではないかと待ち構えていたが
口喧嘩の応酬も子供のけんかのようで滑稽過ぎておかしかった。

裏切ったブシェッタが幻覚や幻想にうなされ、
アメリカを転々とし
年老いても、ライフルを抱えて周囲を見張っている姿は哀れだった。
それが裏切り者の一生なのだ。

戦国時代のような凄惨だった組織にメスが入りイタリアの今はどうなっているのだろうか。
終身刑のボスたちはどうしているのだろう





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金木犀は・・・

2020-09-22 | 草花のささやき
お彼岸のお墓参りも済ませ、そういえば
と、実家の庭の木を見上げた。
金木犀って今頃はもう咲いてるはずだよね・・・
葉っぱばかりで全然花が見えない
どうしたのかしら・・・
長雨と暑さとが続いて、やっとこの頃、落ち着いたところだよね。
でも何となく木の下にいると香りがするような気がする~

近くの小学校の金木犀の大木が歩道脇に見える。
そばを通っても香りは全然しない
でも、見上げながらじっくり眺め渡すと
小さい黄色い花がちょっぴりついたのが一つだけあるのを見つけた・・・
これからなのね。

つぼみも何も見えないので今年は咲かないのかしらと心配だけど・・・
来月あたり、しっかり香ってくれるのかもしれない
去年の花の時季もかなり長かったような気がするから
いつもの銀木犀の辺り、行ってみようかあ
明日から雨のようだから香りが流れなくてわかりやすいかもしれないものね
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「僕は猟師になった」

2020-09-16 | 映画のお話
ドキュメンタリー
昨年NHKで放送された「ノーナレけもの道 京都いのちの森」が反響を呼び、
追加取材300日余りを経て作られた作品という。

NHKで話題を呼んだということさえ知らなかった私。
「ノーナレ」って何?とも思った。
が、これはナレーション無しの「ノーナレ」とわかった。
映画ではあえて1990年生まれの実力派俳優 池松壮亮の「語り」を入れている。

このわな漁師、千松信也さんの生き方はとても魅力的な感じがした。
1974年兵庫県生まれだから40代半ば、まだまだ若い。
京都大学文学部在籍中に狩猟免許をとり、先輩猟師から伝統のくくりわな猟、無双網猟を学んだという。
実は4年間休学して、海外を放浪したり、バイトをしたり、「自分探し」のようなことをしていた時期に
興味半分で巡り合い、猟の魅力に取りつかれてしまったという。

今は運送会社で働きながら自宅から近い山で猟をしている。

鉄砲は持っていないが直径12センチの小さなわなをしかけて猟をするわな猟師だ。
わなの大きさは決められていて、わな猟師も免許、国家資格が必要だ。
どこにわなを仕掛けたらいいのか・・・
うまくわなを交わしたイノシシやシカとの知恵比べが繰り返される。
生け捕りだから肉質はとてもいいというが、命がけの仕事だ。
最初の狩りで「かわいそうに」と彼が繰り返した。
わなにかかりねじれてしまってあちこち痛めていたのだ。
悲痛な声がした。

ある時は足を引っかけて暴れる猪に近づいての攻防戦
随分時間がかかった
こん棒をもって気絶させると腰のナイフで命を絶つ。
血が滴る場面は観ていられないかなと思ったが動物も人間も必死なので
そんなことはなかった。
むやみな殺生とはちがうからなのだろう

仕留めた獲物を引きずりながら暗い森を降りる姿が印象的だった。

山から下ろし、皮をはぎ、解体する。
猟師仲間からプレゼントされたというナイフで小学生の子供たちが解体を手伝う。
あぶなげのない慎重なナイフさばきと真剣な目のまだ幼い子供たち。
動物の命と向き合う姿をずうっと見続けてきたからだろうか・・・

イノシシの骨を3日3晩かけて薪ストーブで煮詰めた猪骨スープ
塩コショウだけの味付けで十分な濃厚さは野生のイノシシだからなのだろう
畑でとれたネギや三つ葉を入れ、飼っている鶏の卵を加えてラーメンの完成
自宅は京都の市街地と山の境界線にあって近くにコンビニもあるという。
映像の中で車の音や救急車の音が入ってくるのも何か不思議な感じがしたが現実だ。

以前、猟の獲物は一人では到底解体は無理だと聞いた。
仲間との共同作業で解体し肉を分け合うという。相当な手間がかかる。

獲ってさばいて食べる。
命をたべ命にかえるということ
1シーズン10頭ほど、生きるための食料を自分の力で獲っている
それは趣味でも仕事でもなく生活の一部だという
昨今、街に出たり、畑を荒らしたりする害獣被害が多く報奨金もでているという
獣害対策で焼却されたイノシシの大量の骨が印象的だった
火葬場のような処理場に送られ、骨となって出てくるのだ
食べることの為の猟の一方で税金をかけてごみ処理のようなことが行われているのも現実

決して命を奪うことになれることはないという
猟に出てけがをした。複雑な骨折をしても動物たちと同等にいたいとあえて手術をしなかった。
ギプスだけでも不平等だと笑う
ナイフを使える子どもたちにも将来を望まないという
猟師はいるから漁師になれば食が豊かになるかもと笑う

真剣勝負で食を手に入れ、食べられるまで手間ひまをかけるという事と
今は随分と離れた生活だが
いつか向き合う時がくるのだろうか

彼の獲物は自家消費だから、ジビエ料理は口にすることはできないが
いつか猪骨ラーメンを食べてみたい
だが子どもたちの友達にでもならないと無理なようだ



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「バルーン 奇跡の脱出飛行」

2020-09-11 | 映画のお話
空に壁はつくれない・・・
1979年 手作りの熱気球で東ドイツ脱出を目指した家族の勇気を描く実話サスペンス
とのこと

最初、同時間帯の「mid90s ミッドナインティーズ」とどちらにしようとかなり迷ったが
ドイツ映画にしてみようと思ったのだ・・・
実話には弱い私

東ドイツのテューリンゲン州が舞台
電気技師のペーターとその家族4人が手作りの熱気球で西ドイツを目指すのだが
国境まであとわずかという所で不時着してしまう 
その差、数百メートル、大ごとになるような怪我もなく奇跡的だったかもしれない

準備に2年を費やした計画の失敗は大きく、痕跡を残したため捜査の手も及びそうな中、
再度の挑戦を果たすたくましさ
友人のギュンターの兵役が間近な為、6週間のリミットになるのだが
ギュンターが一心不乱にミシンをかける姿がものすごい
大きな大きな気球の帆布は足がつくため長さが買えないので
手分けして少しずつあちこちで買いため、切り貼り状態、
秘密警察の手がどんどん迫ってくる中の張りつめた思いがのしかかる

東西ドイツの時代もいつの間にか忘れ去られようとしている昨今だが
西側に逃げようとした大勢の人々が射殺された過去はなくならない。

若い家族だからできたのだろうと思う
理解ある友人や両親たち
それなりに普通に見える東ドイツの生活は彼らには抑圧でしかなかったのだろう
病気の母親が分断された向こう側にいるが会いに行けない現実
今度は8人で幼い子どもを抱きかかえながら命の保障のない冒険に旅立つ
必死な思いとただただ成功を祈って・・・

誰が10年後、あの壁がなくなると思っただろう
いつの間にか壁はなくなり、今はドイツは一つだ。

彼らは今どうしているのだろうか
大変な勇気と強い思いがコロナ禍の時代にマッチした映画だったと思う


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イタリア厨房  SHUN YOKOHAMA

2020-09-07 | 美味しかったぁ~
今日も映画を観終えて、遅いランチを探してエスパル地下を徘徊です。

パスタが食べたい気がしてイタリアンの前で立ち止まると
ハーフ&ハーフプレートが目に留まりました。
パスタと組み合わせて食べられるようなので入店することに
意外に広い店内・・・・
今まで入ったことのないお店です。

オムライスも牛タンもちょっとと思い
ローストビーフ丼と生パスタのセットを注文
パスタは明太子クリームソースに

接客はいい感じ
店内は女性が多く年代も10代から60代ぐらいまで様々な感じです。
男性のグループは一組だけ・・・
厨房の中も女性しか見当たりません

お水が来て
ほどなくしてワンプレートランチがテーブルにのりました。
早いですね。

大き目のお皿の上にカップごとスープが置かれ
もう一つ紙ナプキンを下にしてのっている舟形の器には
ローストビーフ丼

その横には盛られた小山のサラダにはツナが混じっています。
スープはごく普通の薄味のあっさりスープ
良く煮込まれた細切れ野菜が沈んでいます。

ドリンク付きのようでしたが下のほうにビールは280円追加となっていたので
ワインはとメニューを探しましたがないので
もう一度ビールは280円のところをよく見るとワインもとなっていたので納得、
白ワインをお願いしました。
でもアイスコーヒーなどのソフトドリンクはセットで無料ですので
ワインは280円追加と言うとそれなりのワインなのかなあと思ったりして・・・

う~ん、欲張りセットと思いこんでオーダーしたものの
パスタもローストビーフもちょっぴりずつで女性向けかな

ローストビーフの肉の旨味もご飯のあんばいも物足りず
ちょっぴりパスタの生麺のもちもち食感は良かったものの
麺が細すぎてバランス的にはちょっと・・・

もう少しボリュームがあったらそれなりに
納得できたのでしょうが物足りなさは否めません
これで税抜き1180円+280円なので、お会計は1606円なり

ドリンクがお得の様ですので夜はお勧めかもしれませんね

イタリア厨房 シュン・ヨコハマイタリアン / 仙台駅宮城野通駅あおば通駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.8

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「女子会ランチ」

2020-09-01 | 美味しかったぁ~
今日の女子会ランチはJolie「ジョリー」
JALシティホテルの一階、コロナでしばらく休んでいましたが今は再開しています。
通りすがりに見える窓際から楽しそうに歓談するシルエットがみえていましたので
気になっていました。
オープン当初から、お付き合いは長いのですが、ごくたまに訪れる感じでしたので
ちょっと久しぶりです。
11時半のオープン前につくと、既に友人が待っていました。
そしてひとり、また一人やってきて本日は5人での女子会ランチ

少し待って呼ばれ、入り口で検温、消毒して案内された席にゆったり腰かけました。

以前バイキング仕様だった前菜のサラダやオードブル、スープやデザート類は
セットメニューになり、コーススタイルで
席に運ばれるようになっていました。
メインはそれぞれ、ハンバーグやサーロインステーキを選び
迷った末、私は週替わりのフィッシュセットにしてみました。

ドリンクバーだけが今まで通りフリースタイルですが少し変わっていました。
コーヒーはホットとアイスだけになっていて以前のように
カフェオレやエスプレッソなどの種類が選べないのがちょっと残念・・・

閉店まで久しぶりにまったり、お喋りを楽しみながら
食事ができました。
好きな飲み物を何回か取りに行けるのはこんな時とてもいいですね。

友人からこういう時はミックスジュースにしてみるといいよと教わり
オレンジジュースにアップルジュースを少し加えてみました。
オレンジの酸味がなくなり、とても素敵な味わいになりました。
友人のようにすべてを少しずつ合わせるのはちょっと勇気がいるので
なかなかトライできませんが
機会があれば色々試してみようと思いました。
食べ物は色々少しずつ取るぐらいでしたが
飲み物をミックスして楽しむ方法は
新しい発見でした。

地下の日本料理の「和旬楽」はまだ再開していない様です。
人気店なので残念ですね。

レストラン ジョリー洋食 / 仙台駅あおば通駅広瀬通駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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