Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番ト長調作品58を聴く

2010-12-28 14:51:24 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日はウォーキングを休み、夕方は横浜の浜昇で飲む。
今回とりあげるのは、1770年生まれのベートーヴェンの作品。
ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58は、1806年に作曲された。
昨日聴いたCDはフリードリヒ・グルダのピアノ、
アンドレ・クリュイタンス指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団の演奏による。
第1楽章アレグロ・モデラートは、ソナタ形式である。
ピアノが叙情的に語るように主題を奏で、弦楽器がそれを引き継ぎ、
主題が管弦楽により提示され、ピアノが再び入り協奏的になっていく。
ここでは円熟を増したベートーヴェンの作曲技法を見ることができる。
繊細さとダイナミックな部分の両面を見せながら、管弦楽と競演していく。
もちろん、ここで聴かせるグルダの演奏は両面をうまく表現し、素晴しい。
カデンツァの部分でみせるグルダの演奏も流れるような音がとても美しい。
カデンツァが終わると管弦楽も入り、最後は堂々とした感じで終わる。

第2楽章アンダンテ・コン・モートは、自由な形式で書かれている。
弦楽器中心にユニゾンで旋律が重々しく奏され、ピアノ独奏が入り、
それとは対照的な感傷的な旋律が奏され、両者が対話するかのように繰り返され、
時々は絡み合っていき、やがて即興的なピアノ独奏がしばらく続き、
管弦楽が入る中、ピアノが感傷的な旋律を奏で、最後は静かに終わる。
第3楽章ヴィヴァーチェは、ロンド形式で書かれている。
管弦楽はベートーヴェンらしい堂々とした旋律を奏で、
ピアノ独奏はそれに絡んでいき、競演が続いていく。
グルダが見せるピアノ演奏はここでもさすがなものである。
ドラマティックな短いカデンツァ演奏を経て、管弦楽が入り、
最後は主題を中心に一気に盛り上げて堂々とそして華やかに終わる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ルートヴィヒ・ヴァン・ベー... | トップ | ルートヴィヒ・ヴァン・ベー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲」カテゴリの最新記事