Mars&Jupiter

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三枚町から小机駅まで歩く、そしてインバルのアントン・ブルックナーの交響曲ヘ短調を聴く

2010-08-07 12:57:46 | アントン・ブルックナーの作品
昨日は三枚町から小机駅まで歩きました。
今回とりあげるのはブルックナーの交響曲ヘ短調である。
交響曲ヘ短調はキッツラーの指導の下で1863年に作曲された習作である。
聴いたCDはノヴァーク版に基づくエリアフ・インバル指揮、
フランクフルト放送交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、ソナタ形式による。
弦楽器によって示される主題が奏され金管楽器も加わり繰り返される。
弦楽器によって奏でられる甘くロマンティックな旋律も印象的である。
提示部は繰り返されて展開部に入っていく。
ワグナー風な部分、メンデルスゾーン風な部分は見ることはでき、
一方で主題の展開のところはブルックナーらしいところもある。
短い展開部を経て、再現部は第一主題から行われていく。
最後は金管楽器が鳴り響くなか、悲劇的な感じで終わる。

第二楽章アンダンテ・モルトは、三部形式で書かれている。
のどかな感じの旋律が弦楽器によって示される。
もう一つ印象的なのは木管楽器と弦楽器による悲哀をこめた旋律。
中間部を経てから、最初のおだやかな感じの音楽となって静かに終わる。
第三楽章スケルツォ:「急速に」は、三部形式である。
構造的にはブルックナーらしさが出たスケルツォである。
舞曲風でやや荒々しい感じの最初の旋律は印象的だ。
中間部のトリオは木管楽器中心に牧歌風の旋律で始まる。
再び冒頭のスケルツォ主題が現れて、最後は力強く終わる。
第四楽章フィナーレ:アレグロは、ソナタ形式で書かれている。
力強く金管楽器が加わる第一主題、おだやかな感じの第二主題などで、
これらを中心に展開部で変形され、その手法にはまだ浅さはあるが、
しかし、部分的にはブルックナーらしいところを見ることができる。
コーダでは金管楽器が加わり華やかな感じで堂々とした感じで終わる。

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