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エイトル・ヴィラ=ロボスの交響曲第9番を聴く

2010-05-22 12:30:12 | 古典~現代音楽ブラジル編
昨日は飲み会のためウォーキングを休みました。
今回取り上げる曲は、1887年生まれのヴィラ=ロボスの作品。
聴いたCDは、カール・セント=クレア指揮、
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団の演奏によるもの。
交響曲第9番は1952年にリオデジャネイロで作曲された。
二人目の妻であったアルミンダ(愛称ミンジーニャ)に献呈された。
初演はユージン・オーマンディ指揮、
フィラデルフィア交響楽団により行われたようだ。
第一楽章アレグロは、四つの音型が速く繰り返される中、
シリアスな感じの中、主題が金管楽器中心に奏されていく。
落ち着きのないような音型の繰り返しと、
大らかで堂々とした主題を中心に展開され、
最後は金管楽器中心に盛りあがり、突然終わる。

第二楽章アダージョは、ゆったりと弦楽器が奏し、
ハープに乗って管楽器が神秘的な感じの旋律を奏する。
そのあとホルンが堂々とした主題を奏する。
この主題はさまざまな楽器に引き継がれる。
次に木管楽器で奏されるのどかな感じの旋律が登場する。
そしてロマンティックな旋律が奏されたあと、
神秘的な感じに戻り、最初の堂々とした主題が再現される。
解説書をみるとABCAの構造で作られているようだ。

第三楽章スケルツォは、三部形式で書かれているようだ。
映画音楽を思わせるような現代的な感じの楽章である。
軽快なリズムで弦楽器と打楽器が奏する旋律と、
荒々しく堂々と金管楽器が奏する旋律が絡み合い、
せわしい感じで音楽が展開されていく。
中間部を経て、最初の主題が再現されあっさり終わる。
第四楽章アレグロ・ジュストは、
ロンド風形式で書かれているようだ。
軽快なテンポで最初おどけたような主題が奏され、
その後別の二つの主題が金管楽器と弦楽器により奏され、
その旋律の動き方はヴィラ=ロボスらしい。
再び最初のおどけたような主題が現れ、コーダに入る。
最後は金管楽器中心に盛りあがりをみせ、
勝利感のあるような中で堂々と終わる。

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