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安部幸明の交響曲第1番を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

2011-02-05 10:01:09 | 古典~現代音楽日本編
昨日は、西谷から三枚町まで歩きました。
不運なことに途中霜が降りていた道で滑って転倒。
人通りのない道だったのは良かったが、
左足が筋肉離れした感じで、左の腕が衝撃を受けたためか痛い。
急いでいこうと思ったことがいけなかったのだろう。
途中聴いたのは、1911年生まれの安部幸明の作品。
広島で生まれた彼は、父の転勤のたびに転居を繰り返したようだ。
1929年に東京音楽学校に入学し、ヴェルクマイスターにチェロを師事した。
その後プリングスハイムに作曲を師事し、その才能を発揮していった。
交響曲第1番は、1953年から作曲にとりかかり、1957年に完成した。
同年に齋藤秀雄指揮、東京交響楽団により日比谷公会堂で初演された。
聴いたCDは、ドミトリ・ヤブロンスキー指揮、東京都交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、ソナタ形式で書かれている。
弦楽器の軽快なリズムに金管楽器が絡みながら始まる。
この第一主題に続き、ヴァイオリンによる甘美な旋律が奏される。
展開部は第一主題が変形されてから始まっていく。
再現部に入り金管楽器により盛り上がりをみせてからいったん静まって、
コーダに入り第一主題が繰り返され、荒々しい感じで終わる。

第二楽章アダージェットは、チェロが主題を予感させる旋律を奏して始まる。
木管楽器がそれに絡んでいき、やがてチェロが主題を奏でていく。
歌うような旋律は、情緒のある日本的な旋律である。
中間部においてイングリッシュ・ホルンが主題を奏で、
クラリネットがそれを引き継いでいくところが美しい。
その後音楽は徐々にテンポをあげて盛り上がりをみせるが、
これは第三楽章を予感させるもので、そのあとは序奏部が現れ、静かに終わる。
第三楽章ヴィヴァーチェ・アッサイは、ソナタ形式で書かれている。
軽快に第一主題が奏せられて、蒸気機関車の音を思わせるような
オスティナート・リズムが繰り返され、金管楽器がその上で活躍する。
中間でフガートの部分があり、この辺の曲の作り方もなかなかなもの。
木管楽器が主題を吹き、再び軽快な主題が演奏されていく。
再びオスティナート・リズムが繰り返され、疾走感のある音楽となる。
コーダでイングリッシュ・ホルンが第一楽章の第一主題を回想し、
最後は管弦楽全体で盛り上がりを見せ、歯切れのいいリズムを鳴らして終わる。

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