Mars&Jupiter

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アーノルド・バックスのサガ断章を聴く

2013-02-12 03:33:59 | アーノルド・バックスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1932年に作曲されたサガ断章についてとりあげる。
ピアノと小編成オーケストラのための作品として書かれた作品で、
ピアニストのコーエンが1933年アメリカ公演をする際の作品として、
1922年に作曲された一楽章によるピアノ四重奏曲を編曲したもののようだ。
この作品は1933年10月クイーンズ・ホールで、
コーエンのピアノ、コンスタン・ランバートの指揮で初演され、
12月3日ニューヨークのタウン・ホールでコーエンにより演奏された。
今回聴いたCDはマーガレット・フィンガーハットのピアノ、
ブライデン・トムソン指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
弦楽器のするどく刻むリズムの上に乗ってピアノ独奏が奏でて始まる。
小太鼓が軍隊を著しているかのようで、第一次世界大戦を想起させる。
その大戦後の暗さが残っているかのようで、悲痛な感じでもある。
ピアノは弦楽器の奏でる民謡風の旋律に絡み合っていく。
緊迫感のある一方、暗さを克服していくような力強さもあり、
最後は小太鼓のリズムが響く中、金管楽器が加わって力強く終わる。

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