今回取り上げるのは1824年生まれのブルックナーが、
1874年に作曲した交響曲第4番変ホ長調WAB104であり,
第1稿によるノヴァーク版である。
聴いたCDはデニス・ラッセル・デイヴィス指揮、
リンツ・ブルックナー管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、弦楽器による幻想的なトレモロに乗り、
ホルン・ソロがゆっくりと動機を奏でて始まるが、
第1稿だからか、普段聴くものとは違うので、
驚くところもあれば、新鮮に聴こえる部分もある。
全体的に金管楽器が鳴り響くところは抑えられて、
木管楽器や弦楽器がそれを補い、自然な感じもするが、
一方で聴き慣れた耳で聴くと物足りなさも感じる。
最後の終わり方もホルンの吹奏がなく物足りないのだが、
とはいえ、これはこれでありかなと思えば面白い。
第二楽章アンダンテ・クワジ・アレグレットは、
最初から速いテンポで始まり、よく聴く版とは違い面白い。
弦楽器が奏でる旋律もそっけない感じであり、軽快に流れていく。
チェロが歌うように奏でる主題は一般的に聴く版と同じであるが、
ところどころの細部が違っており、その違いが聴いていて面白い。
途中からはゆったりとしたテンポに変わり、
最後の方で盛り上がった後、静かに終わる。
第三楽章「非常に速く」は、他の版と著しく違う部分である。
ホルンが奏でる哀愁を帯びた旋律が印象的である。
のどかな感じの中間部を経て、再び最初の主題が繰り返されて終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ・モデラート)は、
三つの音による動機を繰り返し、金管楽器中心に活躍していく。
全楽器のユニゾンで力強く奏される主題を中心に展開し、
最後は、金管楽器とティンパニで盛り上がって終わる。
1874年に作曲した交響曲第4番変ホ長調WAB104であり,
第1稿によるノヴァーク版である。
聴いたCDはデニス・ラッセル・デイヴィス指揮、
リンツ・ブルックナー管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、弦楽器による幻想的なトレモロに乗り、
ホルン・ソロがゆっくりと動機を奏でて始まるが、
第1稿だからか、普段聴くものとは違うので、
驚くところもあれば、新鮮に聴こえる部分もある。
全体的に金管楽器が鳴り響くところは抑えられて、
木管楽器や弦楽器がそれを補い、自然な感じもするが、
一方で聴き慣れた耳で聴くと物足りなさも感じる。
最後の終わり方もホルンの吹奏がなく物足りないのだが、
とはいえ、これはこれでありかなと思えば面白い。
第二楽章アンダンテ・クワジ・アレグレットは、
最初から速いテンポで始まり、よく聴く版とは違い面白い。
弦楽器が奏でる旋律もそっけない感じであり、軽快に流れていく。
チェロが歌うように奏でる主題は一般的に聴く版と同じであるが、
ところどころの細部が違っており、その違いが聴いていて面白い。
途中からはゆったりとしたテンポに変わり、
最後の方で盛り上がった後、静かに終わる。
第三楽章「非常に速く」は、他の版と著しく違う部分である。
ホルンが奏でる哀愁を帯びた旋律が印象的である。
のどかな感じの中間部を経て、再び最初の主題が繰り返されて終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ・モデラート)は、
三つの音による動機を繰り返し、金管楽器中心に活躍していく。
全楽器のユニゾンで力強く奏される主題を中心に展開し、
最後は、金管楽器とティンパニで盛り上がって終わる。