Mars&Jupiter

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ヨハン・シュターミッツの交響曲変ホ長調作品11の3を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-02-03 06:37:27 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのはヨハン・シュターミッツの作品。
チェコに生まれた作曲家であるが、ドイツで主に活躍したので
ドイツ・オーストリア編の締めくくりとして触れたい。
1717年チェコのニェメツキー・ブロト
(現ハヴリーチュクーフ・ブロト)に生まれた彼は、
オルガン奏者であった父から音楽教育を受け、
プラハ(・カレル)大学で1734年から35年の間学んだようだ。
その後マンハイムに移り、ヴァイオリン奏者として活躍し、
1743年には宮廷楽団の首席ヴァイオリン奏者となり、
1745年もしくは1746年に宮廷楽長に就任している。
そして楽団の育成につとめたことが、CDの解説には書いてある。
四楽章制の交響曲を作り上げ、デュナーミクとよばれる強弱法を、
より大胆にオーケストラ作品に活用したことなどで知られている。

交響曲ニ長調作品3の2は、1750年代に作曲されたようだ。
第一楽章プレストの軽快に始まる最初は序曲的でもあり
華やかな中にハイドンやモーツアルトなどの作曲家の
活躍を予感させるような新しいスタイルが見える。
オーケストラにおける管楽器の扱い方に、
新しい役割を与えたのは彼らしいのだがそれを随処に感じさせる。
第二楽章アンダンティーノは、弦楽器中心に始まるが、
ホルンやオーボエが入り牧歌的な感じが加わり心地よい。
第三楽章メヌエットは、軽快で優雅な曲である。
ここでも管楽器が重要な役割を果たしている。
デュナーミクとよばれる強弱法も活かされている感じがする。
中間部のトリオはのどかであり、牧歌的だ。
第四楽章プレスティッシモは、軽快で華やかな音楽だ。
オーケストラを駆使した豊かな表現力にも驚かされる。

交響曲変ホ長調作品11の3は1754年から55年頃に作曲された。
第一楽章アレグロ・アッサイは、弦楽器中心に軽快に始まり、
ホルンやオーボエにより、のどかな感じも加わる。
心ウキウキするような快い楽章である。
第二楽章アンダンティーノは、弦楽器中心にゆったり始まる。
歌うような旋律により宮廷的な気品のある音楽が奏でられる。
微妙な変化がつけられていて飽きさせないところがある。
第三楽章メヌエットは、ホルンやオーボエが再び加わり、
華やかさが加わるが、中間部のトリオは少し陰があり対照的だ。
第四楽章プレスティッシモは、軽快で壮大な楽章だ。
管楽器が弦楽器に呼応するように効果的に使われている

なお、今回とりあげた補足分の交響曲ドイツ編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/symphony-cd-deutsch.html
でNEWと赤字で表示されているのが該当する曲です。
参考にしていただければ幸いです。

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