Mars&Jupiter

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ブーレーズの「婚礼の顔」と「水の太陽」を聴きながら西谷から二俣川まで歩く

2008-01-30 06:40:06 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのはブーレーズの「婚礼の顔」と「水の太陽」。
ブーレーズは1925年生まれの作曲家であるが、
現在は指揮者としての活躍の方が目立っている。
代表作は「プリ・スロン・プリ~マラルメの肖像」
「主のない槌(ル・マルトー・サン・メートル)」
あたりになるだろうが、今回聴いた作品は、
これら2つの作品の前に作曲された初期の作品である。

「婚礼の顔」は、1946年に作曲され(のち改訂)、
シャールの詩を用いた作品で、5章から構成されている。
1章「案内」、2章「重力」、3章「婚礼の声」、
4章「エヴァドネー」、5章「後記」である。
曲はソプラノとアルト、そして合唱と管弦楽による作品だ。
いかにも当時としては前衛的な音楽らしいが
聴いているとこの音楽の流れは確実に、
20世紀の日本の作曲家に多大な影響を与えている感じがする。

「水の太陽」は1948年に作曲された作品で、
シャールの詩を用い、その後作品は何回か改訂されている。
曲は第1章「恋するトカゲの嘆きの歌」と
第2章「ソルグ河(イヴォンヌのための歌)」で構成される。
「婚礼の顔」と比較すると、作曲家としての成長も見られ、
第1章は歌と管弦楽の合奏の部分が分かれていて、
音楽として聴くにはこちらの方が聴きやすい。
それにしても現代音楽とはいえ、これらも今や古典。
ブーレーズの作曲家としての道は、
今どこを目指しているのだろうか。
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