そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

まるで国家の最高決定のように閣議決定を乱用する岸田文雄

2023-01-15 | 岸田文雄

閣議決定とは内閣が方針を発議する内容を決定することである。閣僚全員一致で決められるが、非公開で議事録は取られない。
議長は内閣総理大臣であり、自らが任命した人事権がある人物たちだけによる決定である。密室で内々で行う議決を、国家の最高決定機関として安倍晋三がが乱発し、便利に使った。岸田はこれに倣って国葬を決めたり便利に使っている。
なかには、”総理夫人は私人である”とか、”セクハラ法は存在しない”とか、吉本のお笑い芸人並みの低次元のものさえある。
今回のG7の議長国だとしての各国訪問に、安保三文書と防衛予算倍増という、閣議決定をひっさげていった。岸田は自慢げに訪問各国で披瀝しているが、閣議決定は行政機関の意思表示でしかない。
少なくとも、安保三文書と防衛予算倍増は国家の意思ではなく、岸田の意向、行政の意思でしかない。
与党は閣僚ポストに垂涎し党議拘束もあることだし、国会の発議しても難なく通ることだし政権は緩むのは当然である。
かつては後藤田正晴が、湾岸戦争時に自衛隊の海外出兵に反対し、閣議決定するなら辞表出すとまで言った強者もいた。民主党政権時代に、普天間の沖縄県内容認の閣議決定に反対し、福島瑞穂が環境庁長官を罷免されている。
小選挙区制になって自民党は、党の意向に逆らう人物は公認さえ得られなく単色になってしまった。閣議決定に逆らう国会議員などいやしない。
おまけに、防衛予算倍増については、与党内の公明とはモゾモゾ言いながら付いてくるし、野党に分類されているが維新の会や国民民主党は反対などすることがない。野党第一党の立憲民主党は党首の泉がふらついていて、反対などすることはない。共産党やれいわ新選組も社民党も数で押されると何もできない。
民主主義は内容ではなく手続きと言われている。どうせ決められるのだとか、誰も反対しないだろうからと、手続きを簡便化することは民主主義などではない。
バイデンに胸を張って、閣議決定内容を岸田が示すのも、民主主義など面倒な手続きなどしたくはないからである。
勢いづいたのか、岸田はアメリカの大学に500億円もの寄付して、隷属国家の面目躍如といったところか。まー、上納金とでも思っているんでしょう。
怖ろしいのは、この民主主義の手続きを飛び越えた強引な岸田の外交で、落ちた支持率を、哀れなこの国の人達は上げることになるだろう。

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