本日は大安。
朝からちらほらと御祈願の方がお越しでございます。
御祈願を受けていただく場合、必ず御神前にて祝詞(のりと)を神職が奏上いたします(正式参拝では奏上いたしませんが)。
祝詞とは神職が神様に対して申し上げる詞(ことば)であり、その御神徳を讃え、地域や氏子崇敬者のために神様の御神徳の御発動を乞うために奏上するものです。
権禰宜さんの祝詞奏上の様子。祝詞奏上中の撮影ははばかられたので奏上直後に撮影いたしました。
さて私は学生時代や神職になってからも若い頃はよく先生や先輩に“祝詞に抑揚をつけるな!”とか“感情を込めるな!”と教えてもらいました。
ですので、日々神様にお伝えするべきことを淡々と奏上する、それでいて棒読みにならずかつ美しく奏上することを常に心掛けているつもりです。
ですが長年同じことを繰り返していると自然と人間、自分のクセが出るようで、神職ごとに大なり小なりやはりクセが出てまいります。
当神社の中でも4名いる神職それぞれにそれぞれのクセがあります。
ちなみに宮司さんは声が比較的低く、要所々々で少し語間を伸ばします。
筆頭権禰宜さんは詩吟をしていたためか声がかなり大きく、ちょっと早口で奏上いたします。
権禰宜さんは高くてよく通る声でゆっくりと奏上いたします。
そして私は…自分ではクセがないと思っているのですが、人に聞くとかなり低くてくぐもった感じの声で一本調子で奏上しているようです。
今後ともなるべくクセが出ないように、さらに美しく奏上出来るように職員一同励んでまいりたいと思います。
当神社に御祈願でお越しになられる方は祝詞の調子でどの神職が担当したのか秘かに当ててみてください(当たっても別に何もありませんが…)。 禰宜