八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

引野で歴史講演会!

2015年08月22日 12時56分52秒 | 日記
こんにちは、S出仕です。

昨日行われた宮司の講演会に同行してきましたので、その模様を紹介します。

今回の講演は、引野市民センター「お達者引野塾」の第4回「長崎街道 歴史探訪講座 その1」として、
「郷土 黒崎宿の歴史 ~江戸の薫りを求めて~」と題して行われました。
場所は引野市民センター多目的ホール、時間は午後1時半から3時の予定でした。

午後1時前には来場者が会場に現れ、神社が用意した古絵図などのパネルに見入っていました。
  
絵図の前では、海・川・山・街道などをなぞりながら、引野村の位置を確認していました。
(緑の丸シールが引野村の場所になります。)
 

開演直前には既に補助席がいくつも出されるなど、ほぼ満席の状態になりました。


優に100名の聴衆となり、「お達者引野塾」の主催者曰く、いままで多くて30名程度だったのに対して、
空前の多さとなりました、とのことでした。

さて、時間通りに講演は始まり、


配付資料の説明に加え(下は一部)、



パワーポイントによる解説、
 

パネルの紹介、


ホワイトボードを使った板書、
 
と、大変熱の入った講演となりました。

古事記、日本書紀や各時代の古文書における記述、また、吉田松陰、柳田国男、司馬遼太郎の著書からの引用など、
広範な出典をもとに、引野、黒崎(熊手、藤田)、筑前國における地名の成り立ちや地域の歴史についての大変興味深い
内容となり、来場者も大いに満足されたようです。

質疑では、宮司の祖父が名付け親だという方も現れ、神社と地元の結びつきの強さを感じさせるものとなりました。


氏子さんとの関係が深い神社にあっては、やはり氏子区域を中心に、地域の歴史について体系的に知識を習得し、
その中での神社の果たしてきた役割を整理しつつ、今後の神社のあり方について地域の理解をも得ていく、といった
態度が大事であることを、あらためて感じさせられる経験となりました。

S出仕でした。