ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

こんな時も前向きに

2020-07-31 23:58:18 | Weblog
 趣味セミナーで週末は常に研修に出張していたのが、このご時世でどこにも出かけなくなり、各部署のスタッフも機能してくれて現場に出ることもほとんどなくなって、わりと業務が楽になり。本を読んだりミステリーのドラマを見たり、ステイホームを楽しんでいる毎日。

 原作が本格派の傑作ミステリ―と知りながら、ゾンビ映画は好みではないので敬遠していた「死仁荘の殺人」をDVDで見てみたら、原作を変にいじって違うものにしていないところが素晴らしく、心に残る名作だった。

「相棒」の脚本家が作家になったらさぞ名作を残すだろうと勝手に妄想していたが、現実に作家デビューした太田愛氏のミステリ―は、謎解きの構成で緻密を極めながら、登場人物の想いは切ない悲しみに満ちて一気読みの面白さ。まさに「相棒」テイストが満載の傑作で、東野圭吾を超えるほどの存在感を放っていた。これは残りの作品もすべて読むべき。

 読書もだいぶ進み、内面から充実した3ヶ月だった。保江先生の本で新しい技術も学べたので次の研修会で披露できそう。

 こんな時はどこも行かずに自己研鑽に励むのが前向きなあり方。
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こうあろうよ

2020-07-23 23:39:40 | Weblog
やまゆり事件から4年が近づき、ニュースで組まれていた特集を見た。

20人を1人の夜勤で見守る施設職員はいつも緊張感と切迫感がいっぱいで、イライラしたり、虐待まがいの関わりが生まれたり。施設という環境の中に植松を生んだ要因がある、と自戒を込めた想いを伝えていた。

映し出された施設は、まさしく30年前、われわれが「こんな暮らしはやめよう」と地域生活宣言をした時代のままの姿だった。
その要因を一掃する方法こそが、私たちの「心のケア」に他ならないのだが、そのことに多くの専門家がまだ気づかないことが馬鹿げている。
ねがいのいえのグループホームしあわせそうでは。今夜も遅くまで眠らないショートステイ利用者に、優しく付き合い続ける2年目のスタッフ。うまくいかない時は手伝おうと控えているが、いつも出番なく、その優しさに安心した利用者が、日付が変わる前に眠りにつくのが通例。などと書いてる間にまさに今、眠りに着いたところ。

利用者の心が安心するから夜よく眠り、スタッフも仮眠8時間で疲弊せず、いつも笑いが絶えない現場に、植松が生まれる要素はない。

みんな、こうあろうよ
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