ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

舞台への想い

2016-07-23 00:13:02 | Weblog
 料理で人の心を動かすテーマの新しいドラマは、かなりの秀作の予感。総理大臣という重要な役どころの俳優は、「相棒」で何度も再放送される殺人鬼役のイメージも強いが、大河で演じる秀吉も大絶賛を博し、大俳優として名を残す佇まいをまとってきた。

 才能ある俳優の祖先はやはり只者ではないことを伝えるファミリーヒストリー。名脇役として名を馳せる大俳優の祖父はチャップリンと交流もある脚本家。その脚本で大村益次郎を描いたその孫が、大村益次郎の大河ドラマの最終回で脇役を努めたのは感慨深い。映像を見るまで気づかなかったが、あれはこの人だったのかと感激。

 一緒に大道芸で全国を巡った親友は今、就労部門に異動して土日休みになったのをいいことに、演劇に打ち込む日々。そんな暇があるならもっと福祉に没頭して欲しいと思いつつ。この社会から困ってる人がいなくなったら、自分も再び役者として舞台に戻りたい想いは消えない。

 来週の監査が終わったら、そろそろ帰宅しよう。

ケース会議

2016-07-14 22:25:57 | Weblog
 介護と保育への真摯な想いが伝わって来る一番まともな候補者に席をゆずらせ、有名人を応援すると決めた野党。タレントに等しい人物を立てて結局知名度争いをするつもりだろうか。「一番の不安はがん」という訴えに都民はうなづくのだろうか。

 支援計画がないとサービスを利用できなくなり、否応なくケース会議がもたれるものの、送られてくる計画書の内容は当たり前のことしか書かれていない。本当の課題を抽出し解決できるほど議論も白熱せず、どの会議もシャンシャン会の域を出ない感。

 結局のところ、実力の未熟な支援者が何人集まっても、課題の解決はおろか、課題の抽出さえ出来ていない。起きている状態を問題ととらえないから解決しようとしない、出来上がった計画書もそのことに何も触れていない。

 同業者の立場で他団体の未熟さを指摘もしづらく、すると仲良し会になり。ひとりの人を取り巻く関係者が一堂に集まることには意味があるが、本当の意味で機能するためには結局、支援者が実力を高めるしかないかと感じる。

 自立支援協議会がまっとうに機能している関西のみなさんはとっくにクリアしたステップだろうか。

日本を元気に

2016-07-12 23:05:50 | Weblog
 若くもないのに休みなしで夜勤もこなしていたら、気づけば熱発。今日は仕事は店じまいで見れてなかった録画を楽しむ。古館一郎初参戦の「すべらない話」は感動すら覚えた。

 日本の文化の良さを見直す先週の「カンブリア」は。長年通販の頂点に君臨してきた名調子の社長が、今は全国を隅々まで旅して素晴らしい名産品を取材して歩いているという話にまた感動。一個のリンゴを育てるためにどれだけ努力しているのかそのプロセスごと紹介したいという。
 
 自分にはない才能を持ったこんな天才たちが、日本を元気にするために頑張ってくれることに、全国民に代わって感謝を伝えたい。

 古館一郎、またプロレス中継をやってくれないかな・・・

「心のケア」と「支援介助法」

2016-07-11 22:27:00 | Weblog
 改憲が現実味を帯びる様相の開票結果。本当にこれでいいのだろうか?みんな本当に戦争ができる国になっていいのだろうか?

 とりあえず改正というのをやめて欲しい。改憲であって改正ではない。

 投票は期日前に済ませ、一日充実の支援介助法研修会。早いうちに満員になってお断りも続出したところに、多くの人から待ち望まれていたことがうかがえるその内容は、武道の極意をわかりやすく伝えていただくだけでなく、なぜかはわからないけど経験上有効であると感じていた自分の方法に科学的説明を可能にしてくれた論理性の高さが素晴らしい。

 そして私たちの心のケアとも相通じ、セットで学んでもらいたいと先生に訴え意気投合。国が推進するプログラムでは困り感を解決できない現場のみなさんが、「心のケア」と「支援介助法」で悩みから解放されるように。
 
 技術は常に発展中。次回お会いする時にはまた新しい方法を互いに伝えあいましょうと約束して、先生を見送った。

全国に咲かせる花

2016-07-07 01:01:30 | Weblog
 2日続けての夜勤も全然へっちゃらでキックボクシングに行ってみたら、貧血のようにフラフラ。タイ人トレーナーも察知して甘いミット打ちで終わらせてくださり、早々に退却。仕事場では体力自慢でもジムではいたわられる高齢者。現役の世界チャンピオン、日本チャンピオン、元ムエタイのチャンピオンがいるジムだから仕方ないか・・・

 週末の研修に集まってくださった方たちは、素晴らしい精鋭。言葉の話せない人たちの悲しみを癒す実技ではほぼ全員が達成。まもなく通算千人に達する受講生のみなさんが、全国で「心のケア」の花を咲かせてほしい。

 そして自分は。新しいメソッドを身につけて、連日の奇跡的成果に自分でも驚いているが。今週は自宅でもショートでも眠らない人たちを見事に眠らせてまたびっくり。この方法、本当にすごい。

「医は仁」の体現者

2016-07-03 00:29:00 | Weblog
 世の中がこんなに大変な時でも、結局自分の現場を離れることが出来ず。震災直後から現地入りする人、全国のネットワークに呼びかけて物資と寄付を集める人。自分に出来ないことをしてくださる素晴らしい方たちに感謝と敬意が絶えない。

 医師のための研修会に、わかるから大丈夫と思って参加してみたら、難し過ぎてついていけず。というより、やはり医師はわれわれとは違う仕事なのだと痛感。しかし知らなかった知識のシャワーを最前列で浴び続けたことが、自分を上のステージへ上げてくれたと実感。医者でもないのにいつも一番いい席に座ってよかったのか・・・

 日本一の小児在宅医として名を馳せる前田先生のお話はいつも涙を誘う感動にあふれているが、じっくりと聴いてみて。医学にかたよるあまり人を見ない、心を置き忘れるありがちな医師とは全く違う、本当に大切なものを大切に出来る、「医は仁」の体現者であることがよくわかった感動の研修。スタッフ全員に聴かせたい。

国民の知性が問われている

2016-07-01 21:26:04 | Weblog
 介護家族の苦しみへの理解、誰もがその立場になり得るということ、苦しみを抱える人への思いやり、人ごとととらえない想像力、その全てがが政治家にも官僚にも役所の職員にも足りない。増税に反対する国民にも足りない。悲惨な事件と衝撃的な報道がないと気づかない。国民の知性が問われている。

 筋の通らない理不尽な主張でケアホームの建設に反対する住民も。買ったのは自分の土地だけなのに環境を買ったのだと言って保育園の建設に反対する住民も。

 他者の苦しみに想いを馳せることが出来ない人でいっぱいになったら、この国はどれだけ住みにくくなることだろう。

 支援者と名乗る人たちにも怪しい人がいる。難しい人は断る、医療的ケアも断る、泊りはやりたくない。ではどんな人を助けたいのか。

 選挙を前に記者が話を聞きに来てくださり、いろいろ語らせていただいたが。そもそもあの都知事を選んだのも都民。他者の苦しみを理解しながら、自身は質素を貫ける人を選ぶことが出来るか。ここでも国民自身の知性が問われている。