ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

あれから1年

2018-03-24 23:24:34 | Weblog
1年前は法人始まって以来のお家騒動で非常事態の保護者会でしたが、この1年の成果を報告した今日の保護者会は、お子さんの成長に喜ぶみなさまの声が寄せられて、温かく感動的な時間でした。みんながんばってくれました。特にパートの方たちの活躍が素晴らしく、全員に感謝感謝です。

昨夜はこの地域の救世主である城野さんと懇談し、「全国のネットワークと交流すると自分のやってることがちっぽけに思える」という謙虚な言葉とは逆に、語られる日々の取り組みはこの上なく素晴らしく、こだわりを貫く手作りのケアは、全国の雄もひれ伏すのではないか。もちろん、ねがいのいえも見習って学ばなければならない。

今日はトラウマセンターの備品がすっかりそろい、カウンセリングルームが完成。調光カーテンから注ぐ柔らかい光と、部屋のデザインにマッチしたラグーンや家具のセンスに、スタッフからは「意外におしゃれ」とディスられたが。理事長ではなくセンター長のチョイスだと聞いて、みな納得か。

心理士が集まり遅くまであれこれ打ち合わせし、たちまち具体的な詳細が決まっていく様子を見ているだけで、温かい幸福感が広がった。見学いつでも来てください。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こだわりも不満も乗り越えて

2018-03-17 21:32:03 | Weblog
3年の学びは感動の卒業で幕を閉じ。帰ってきたら翌日は1日研修講師で現実に戻り。今週は講師2日、ホーム2軒と通所一軒の建設の打ち合わせと保育園の開設準備に追われ、明日は病院建設に一歩踏み出す初の顔合わせ。この前まで開発が進まず一歩も動けなかったのに、突然大会社の社長になったのかと思うほどの激変ぶりに一体どうしたことかと思いつつ。

利用者のみなさまにも、ご家族の事情や本人の状態に激変が相次ぎ、ますます一刻を争う家庭が続出。今は押し寄せる波に乗ってひとつひとつ整備を進める時と確信し。いよいよ本当の勝負どころ。この緊迫感を楽しんでいる日々。

一度経験したことにこだわり順番や場所が変更できない、気に入らないと暴れるので本人の言う通りにしてほしい等、毎日のように要望や困り事が寄せられるが。それがご家族の選択なら仕方ないが、それでは必ず行き詰まり親子で暮らせなくなる日が早く来る。こだわりも不満も乗り越えて自分をコントロールできるようになる支援をしていくねがいのいえの考えに賛同できる人を、真摯に支えていくのみ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

welcomeの伝道師

2018-03-08 00:31:59 | Weblog
3年間学びを共にした仲間たちは臨床のプロ集団。しかしひとりひとりが個人商店で、支援をシステム化するのは畑違い。みなさんの話を聞きシステム化の必要性を語っていたら、「私たちにはそれはできない」と神のようにあがめられて。福祉では当たり前のことだが、福祉と心理が今まで出会わなかった証明でもあり。

埼玉トラウマセンターの構想も昨夜の交流会で飛躍的にスパークしたが、札幌、沖縄、三重と、素晴らしい支援者が存在する地で、支店を作ってくれと言われて、各地域どのように展開できるか考えたらアイデアがとめどなく溢れてやまず。何をしたらいいかのチャートは描けて明確。課題は各地で本気で取り組んでもらえるのかのみ。

3年の学びを共にした仲間と飲み会からカラオケへ流れ。それぞれの人生を表す歌い方に、こんなカラオケがあるのかと驚嘆。これだけは歌いたかった、いつもの中島みゆきの「誕生」で、
「誰もが生まれてきた時に言われたはずだけど もしも思い出せないなら、私がいつでも言ってあげよう
生まれてくれて welcome 」
と歌うくだり。ここにいる全員が、その言葉を伝えてくれる仲間であることに、いつも以上に想いがこもった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅の終わり

2018-03-05 23:22:54 | Weblog
3年間続いた学びの旅。最後の札幌へ、羽田の美しい夕日に見送られて出発。

誰もが口々に「最後なんだね」と感慨を口にして始まった勉強会は、しかしますますハイレベル。これほど難解な講義をやすやすと理解し鋭い質問を発するこのコミュニティは、やはり素晴らしく、2度と出会えないと思える仲間たちに一層感激。

熱心な臨床心理士に動かされトラウマケアセンターの設立を宣言し、「物件借りてきました」と言えば、一緒にやりたいというセラピストばかり。「病院も作ります」と言えば、「全国に作って」と言われ。他者の苦しみに寄り添い癒したいと願うこの素晴らしい人たちと繋がれたら、できないことはないのではとさえ思えることが感動。

一方で、休み時間も来年度の事業計画を練り続け仕事に追われながら。4月からはいよいよ恐ろしいほどの多忙が待っているのは明らか。この心地よい学びの時間と、仲間と過ごす居心地の良さを、今は十分に味わっていたい。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする