迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

しっかり写るお尻の小さな35mm Topcon UV Topcor 35mm F3.5

2023-11-11 14:06:05 | Lens made by TOPCON

東京光学(現トプコン)のレンズシャッター一眼レフ用の広角レンズUV Topcor 35mm F3.5です。

   レンズ構成   5群6枚
   最短撮影距離  0.4m
   フィルター径  49mm
   重量               157g(実測)

レンズシャッター一眼レフ用の交換レンズは、カメラ側のマウント部にあるシャッターの径の中に収めるため、レンズのお尻が小さくなっています。下記写真の赤丸内のレバーのうち外側のほうで絞りを動かします。内側は自動絞り用のレバーです。青丸のところは、レンズ着脱レバーです。

十数年前に自作したマウントアダプターを使って、フルサイズデジタル機で撮影してみました。

 

遠景では、絞り開放でも周辺光量落ちは少なく、隅までしっかり解像しています。

最短撮影距離で撮影すると、前ボケはかなりなだらかです。後ろボケに若干の硬さはありますが嫌味のないボケといえるでしょうか。

開放F値が3.5ですので、大きなボケにはなりませんが、立体感のある絵ができます。


  いずれもSONY α7+UV Topcor 35mm F3.5

しっかり写る小型軽量の広角レンズですね。

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トプコンらしくない標準レンズ RE Topcor 55mm F1.7

2022-11-11 17:15:00 | Lens made by TOPCON

東京光学(トプコン)の標準レンズ RE Topcor 55mm F1.7です。1976年に発売された,、トプコンREマウントの一眼レフとして10番目(*1)の RE200に合わせて開発されたNタイプと呼ばれた新シリーズのレンズ群の標準レンズです。

   レンズ構成   4群6枚
   最短撮影距離  0.6m
   フィルター径  52mm
   重量                207g

それまでの個性あふれる重厚なスタイルのレンズとは異なり、ずいぶんとあっさりしたデザインになっています。調べてみると、Nタイプのレンズ群は当時の東京光学の下請けメーカーであったシマ光学(後のシムコ)が生産していたそうです。(*2)

以前に紹介したRE GN Topcor 50mm F1.8と比べると、焦点距離が50mmから55mmに伸びて、最短撮影距離も0.4mから0.6mに伸び、素材もプラスチックが多用されるなど、いろいろとスペックダウンしている感じです。

 

今回は、APS-Cサイズのカメラでの撮影してみました。遠景では全体ン少しフレアがかかります。中心はシャープですが、四隅がちょっと流れているようにみえます。

 

近接撮影してみると、後ろボケが少し廻っているようです。

 

最短撮影距離付近では、ちょっとバブルボケのようなものが見えてきます。これはこれで面白いと思います。


  NEX-3N+RE Topcor 55mm F1.7

外観も写りも、何かそれまでのスタイルとは違う、トプコンらしくないレンズ、という印象です。


参考文献
*1:脇田久仁博「トプコンRE物語」『毎日ムック 2001-2002カメラこだわり読本』毎日新聞社、2001年8月10日発行、pp.186-197
*2:吉田高盛「忘れがたい東京光学機械製35mm一眼レフ <3>トプコン中級機シリーズ」『カメラレビュー クラシックカメラ専科 70』朝日ソノラマ、2003年12月25日発行、pp.102-110

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レンズシャッター一眼レフ用レンズで近接  UV Topcor 53mm F2

2020-02-01 23:24:28 | Lens made by TOPCON

東京光学(現トプコン)のレンズシャッター一眼レフ用の標準レンズUV Topcor 53mm F2を紹介します。10年以上前にUNIREX用の標準レンズとしてUV Topcor 50mm F2を紹介しましたが、それより一つ前のUNI用の標準レンズとして売られていたものです。


   レンズ構成  4群6枚
   最短撮影距離 0.7m
   フィルター径  49mm

レンズシャッター一眼レフ用の交換レンズは、ビハインドシャッター構造のため、レンズの明るさや最短撮影距離に制約があります。このUV Topcor 53mm F2は最短撮影距離が0.7mで、近接撮影に難があります。


今回は自作のマウントアダプターにM42ヘリコイドアダプターを介することで0.7mよりも近くに寄ることができるようになり、フルサイズで近接撮影にトライしてみました。


フィルム時代よりも厳しい条件での撮影ですが、けっこう良く写っています。 後ろボケが特徴的です。


口径食も少しあるようですが、このようなシーンでは、なかなか面白い描写をしてくれます。

  いずれもSONY α7+UV Topcor 53mm F2

ちょっと癖はありますが、なかなか面白いレンズです。



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クローム仕上げの美しいレンズで撮る晩秋  RE Auto Topcor N 1:2.8 f=100mm 

2017-12-12 22:49:20 | Lens made by TOPCON
だいぶ前にこのレンズを紹介しましたが、その時には実写をつけていませんでした。
6年ぶりに持ち出して撮影しました。

晩秋の紅葉を見上げて


遠景はくっきり。解放F値では少し周辺光量落ちがでますが、絞るとすぐに消えます。


最短撮影距離付近で撮影。ちょっと個性のある玉ボケが素敵です。

  いずれもSONY α7+RE Auto Topcor N 1:2.8 f=100mm

それにしても、絞りリングのカチッカチッという小気味よい音は良いですね。
姿かたち、そして動作音、どれをとっても素晴らしい素晴らしいレンズです。
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大柄なすごいやつ RE GN Topcor 50mm F1.8

2017-12-10 00:20:04 | Lens made by TOPCON
以前に紹介していながら、その後なかなか持ち出す機会がなかったRE GN Topcor 50mm F1.8を、フルサイズで使ってみました。


開放F値で撮影。ちょっと面白いボケですが、個性が出ていますね。


ちょっと絞れば、きりっとした絵になります。


そして、夕暮れ時の電飾がきれいなボケになっています。

 いずれも SONY α7+RE GN Topcor 50mm F1.8

あらためて使ってみると、なかなか個性的な「すごいやつ」でした。
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公園も色づきました  ~RE Auto Topcor N 1:2.8 f=100mm

2014-11-30 20:55:34 | Lens made by TOPCON
公園も色づきました。
久しく持ち出していなかったRE Auto Topcor N 1:2.8 f=100mmで撮影してみました。


なかなかきれいなボケです。


   
    いずれもLumix G2+RE Auto Topcor N 1:2.8 f=100mm
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RE Auto Topcor N 1:2.8 f=100mm ~クローム仕上げの美しいレンズ

2012-01-05 23:15:39 | Lens made by TOPCON
トプコンの中望遠レンズ RE Auto Topcor N 1:2.8 f=100mm です。
 クローム仕上げの美しいレンズです。
 

 レンズ構成  3群5枚
 フィルター径 49mm
 最短撮影距離 1.2m

6枚絞りです


カメラに付けると、なかなか格好良いでしょう


絞り環を回すとカチッカチッという小気味よい音がします。
なかなか精巧な造りをしています。


ところでレンズ銘に赤字でNという字が刻まれています。
これはUS-NAVY向けのようです。普通のタイプとの違いは、ヘリコイドリングに突起が出ていて、これが指掛けになっているとのこと。
ただ私の持っているレンズは突起が取れて、その部分のヘリコイドゴムが無くなっていました。
  

とはいっても、このレンズは、最も美しいレンズの一つではないでしょうか。
ずっと防湿庫の奥に眠っていましたが、もっと使わないといけませんね。
実写については、後日、報告したいと思います。

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東京光学 R Topcor 1:5.6 f=30cm

2011-09-13 23:18:33 | Lens made by TOPCON
東京光学のTopcon R時代の望遠レンズ R Topcor 30cmF5.6です。


R Topcor 1:5.6 f=30cm
 レンズ構成 3群4枚
 フィルター径 62mm
 最短撮影距離 4.5m
 プリセット絞り

Topconの300mmと言えば、R Topcor 30cmF2.8がサンニッパの元祖として有名ですが、このレンズはそのサンニッパの普及タイプのような存在のR Topcor 30cmF5.6です。

   300mmですので、けっこう全長は長くなっています。
   

マウントアダプターを使ってフォーサーズ機で撮影してみました。
35mmカメラ換算で600mmですので、なかなかの圧縮効果があります


良く写るレンズです

 E-510+R Topcor 1:5.6 f=30cm
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最短撮影距離の長い200mmレンズ

2009-02-15 17:18:35 | Lens made by TOPCON
先日、最短撮影距離が短い200mmズームレンズを紹介しました。望遠マクロレンズとしても使えるので便利です。
逆に200mmレンズとして最短撮影距離の長いものを探してみました。

まずは、smc PENTAX-M 1:4 200mmの最短撮影距離2m。1977年発売。
現行のCanon EF200mm F2L IS USMの最短撮影距離が1.9mですから、この時代としては優秀な方かもしれません。
      

次にもっと古い1961年発売のNIKKOR-Q Auto 1:4 f=20cm
こちらは3m。古いレンズですの、最短撮影距離が長くなるようです。
      

さて、これより最短撮影距離が長いレンズ。
探してみたらありました。なんと6m。
このレンズ、何かわかりますか?
      

正解はこれ。


東京光学のレンズシャッター一眼レフ用の交換レンズ、UVトプコールの200mmレンズです。
200mm F4と比較的明るいのですが、レンズのマウント側はレンズシャッターの口径の制限が
あるため、最短距離を短くすると光量不足となるので6mに制限されていたと思われます。
また後玉の径は小さく、そのため前玉のフィルター径67mmと巨大となっています。
(ちなみに上記のPentaxもNikonもフィルター径は52mmです)


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RE GN Topcor 50mm F1.8

2008-10-19 21:29:51 | Lens made by TOPCON
東京光学のTOPCON RE用の標準レンズ、スーパーDMの時代です。


F1.8なのにフィルター径62mmという大ぶりな標準レンズです。
      
レンズ構成 5群6枚
最短撮影距離 40cm
フィルター径 62mm
重量 280g

GNという名前からお分かりのように、ストロボのガイドナンバーの連動機構がついたものです。
絞りと距離が連動するため、レンズの繰り出し量が一定ではありません。
遠距離ではヘリコイド動かしても繰り出しが少なく、近距離になるほど
繰り出しが大きくなるという構造になっています。
普通のレンズの感覚でヘリコイドを無限遠から近距離方向に廻すと、急に「ウニョ」と
レンズが繰り出されて最短距離になるという変な感触を体験できます。
  
このガイドナンバー連動の交換レンズとしては、他にはGNニッコール45mmF2.8があります。同じような構造になっているようです。

このレンズの特徴は、当時の標準レンズとしては最短撮影距離が40cmと短いこと、
前玉が非常に大きいことです。
最短撮影距離40cmは普通より少し寄れますので、結構重宝します。
前玉が大きいのは、トプコンREマウントの口径が小さいため、前玉大きくして
明るさを稼いでいるのではないかと思います。
前玉が大きいため、大きめのボディーにはマッチします。


まだあまり使いこなしていないので、詳しくは分かりませんが、けっこうしっかりした描写だと思います。
   
   E-300+RE GN Topcor 50mm F1.8(マウントアダプター使用)
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UV TOPCOR 1:4 f=28mm

2007-01-07 17:53:32 | Lens made by TOPCON

50mmに引き続きシルバー光沢の白鏡胴。
最近手に入れたのだが、カタログには出ていない珍しい個体らしい。

ちょっと見ただけでは前に紹介した50mmと間違えそう。
2つ並べてみました。左50mm 右28mm


後玉の口径が違うのが分かります。

フィルター径49mm
最短撮影距離40cm

作例

αSweet Digital+UV TOPCOR 1:4 f=28mm(マウントアダプター使用)

昔のレンズにしては、けっこう良い色が出ます。
好きなレンズの一つです。
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UV TOPCOR 1:2 f=50mm

2007-01-07 17:24:04 | Lens made by TOPCON
かつて東京光学(現トプコン)は、高級一眼レフシステムREシリーズの他に普及型一眼レフシステム(レンズシャッター機)を製品化していました。
今回紹介するレンズは、レンズシャッター機UNIREX用の標準レンズであるUV TOPCOR 1:2 f=50mmです。


シルバー光沢鏡胴で、ひじょうに美しい。
このようなシルバー光沢のレンズは少ないのではないか。
今となっては、こんな手のかかるレンズは作らないでしょうね。

フィルター径49mm
最短撮影距離60cm
レンズ構成 4群6枚
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