25年くらい前、名古屋市昭和区にツゲ電機という主にアメリカから電子部品を輸入し販売している店があり、真空管などを購入していました。
あるとき見慣れないシールドケースが並べてあり、良く見ると国産のものとかなり構造が違っていて、中に放熱用のフィンが入れてあり直接ガラスに接触し放熱する構造になっていました。アメリカの部品の作りはしっかりしていると、すっかり気に入り手に入れました。
写真左・・・国産のシールドケース 写真右・・・ツゲ電機で入手したもの
これはMT管9P用で現在、プリアンプやパワーアンプの初段などの真空管に使用しています。
その後このシールドケースについて調べた結果米国・IERC社というところが製造した軍用品でした。 国産の一般的なシールドケースはケース下面の凸部をソケットの凸部に差し込み頭部のコイルバネで押さえる構造ですが、このシールドケースは、スリットが切ってあり、ソケットの凸部へスリットの孔の部分が入り込む方式で差し込む時にはかなり力が必要で、固定も非常にしっかりしています。