南飛騨からこんにちは

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NHK「原爆投下知られざる作戦を追う」

2017-02-19 | TVを観て

少しアップが遅くなりましたが、去る1月14日NHK・BSで「原爆投下知られざる作戦を追う」という原爆開発から広島・長崎への投下の克明な経過を取材した110分の番組が放映されました。

NHKの制作の趣旨は・・・

「1945年8月、人類の上に投下された原子爆弾。広島と長崎では、その年だけで21万人以上の命が奪われた。アメリカで原爆投下は、当時のトルーマン大統領が「多くの命を救うため」に決断したとされる。しかし、軍や政権の極秘資料から、実は明確な決断はなかった可能性が浮かび上がってきた。投下の意思決定は、誰がどのように行ったのか。今回、私たちは原爆開発の指揮官の肉声などを徹底検証、原爆投下71年目の真相に迫る。」

となっていました。これまで明らかになっていない「何故大量の民間人を殺戮しすることになったのか」など追及した貴重な映像だと思いました。再放送があれば録画をしたいと思います。

放送内容をブログでは言い尽くせませんが、概要はルーズベルトの死によって副大統領から大統領になったトルーマンは当初マンハッタン計画すなわち原子爆弾開発計画の詳細は把握していなかったところからスタートしたわけですが、開発責任者グローブスと軍部は莫大な予算を使って開発した原爆の爆破効果を見るために軍事施設でなく民間人が生活する都市部に落としたいと、最初は無傷の京都をスタートにした計画を大統領側に提案しました。

たが大統領側はこれに反対し、トルーマンは民間人に使うことには戦後のアメリカへの批判も考えて反対していたのですが、軍部は広島・長崎は軍事拠点だということにして都市中心部へ投下を強行することになったとしています。

結局トルーマンも投下後は、これを肯定する立場になり、戦後も一貫して原爆投下必然の立場に立ち続けたのです。

 

現在アメリカ国内で研究者が原爆投下の詳細を追及している内容も紹介されました。





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2 コメント

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原爆 (dogdali)
2017-02-23 15:54:33
今引き揚げ資料館の語り部の会で現代史を習っています。何も教えられなかったし、知らない無知。昔テネシーのオークリッジに行った時、そこが広島に投下された爆弾が製造されたところと聞いても、ああそうなのと思うだけで、何も知らなかった、わからんかった。今歴史を学んでいて、いろいろ考えています。何故、何故を問わなければなりませんね。
他人事ではない。
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本当にそうですね (o.kumazaki)
2017-02-23 19:33:20
最初の提案は京都でした。昔この話はチラと聞いたことがあったのですが本当でした。
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