ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

夏休み企画第1弾:オールドコーチ・ロード

2012-01-10 | 旅行
トンガリロ・クロッシングの翌朝はブーブー言う家族を引き連れ、

オールドコーチ・ロードへ


クルマでは入れない山奥に昔の鉄橋があるとかで、
「ぜひ、見ようじゃないの
と、私は行く気満々


し・か・し、
「えー、昨日あんなに歩いたじゃん!」
「ボク、クルマで待ってる。」

と言う子どもたち。

「キミって、なんでそんなに辛いことばっかり思いつくの
と言う夫



えぇぇぇえ なんで?なんで?せっかく来たのに~。行こうよー
と、ロッジを出て途中でクルマを停め、往復2時間の道をテクテクテク


右手はNZらしい原生林



左手はよく開墾された牧場地帯。



雲の陰が美しく通り過ぎていきました。

ずっと見ていても飽きない眺めです。


「これが野菜だったら~

と思わずため息が出てしまうほど見事な、
冬用の牧草


非常によく手入れされた牧場で、

気のせいか、牛たちもツヤツヤ
大事にされてるのね~


山道を歩くこと1時間

「ホントにこんな山奥に線路があるのぉ?」
と思う頃に、





━━━(゜∀゜)━━━キター

ダブルの橋


手前のコンクリートの橋が、2009年に完成した

バイアダクト橋
(高さ43m、長さ286m)


「オーバーランダーと言えばこの橋
みたいな、有名な橋。

NZ観光のパンフなどにもよく登場する場所です。


そしてこちら、1908年に建設された、

ハプアフェヌア橋
高さが30m以上あります。


この高さで、枕木だけの上を列車が走っていたのかと思うと・・・・




30m下が見えます



下は吸い込まれるような渓谷です。

キレイですが、相当な高さです


さっそく座り込む子どもたち。

「反対側まで行っても同じでしょ


「せっかく来たんだから~」
(内心もったいない)

と歩く親たち。


周囲のレインフォレストが本当に瑞々しく、美しい場所。



世界中の鉄子と鉄男にはたまらない場所なんでしょうね。

通過するのが1日1本のオーバーランダーだけなんて、もったいなーい。


帰り際に枕木の上を歩く善(14歳)

クロックスを落としたらアウトなので、手に持って。


ワーワーギャーギャー
落ちたら死ぬ~
(落ちませんよ、隙間が5cmぐらいしかないのに)

と、端っこを歩いてるヤツ


橋からつながる道はかつて線路が敷かれていた場所。

今は面影もありません。


トンネル

橋ができる前は、この辺で馬車に乗り換えていたんでしょうか?
NZの鉄道は森林鉄道として発展したので、山奥を走る路線が多いです。


ブツブツ言っていたわりには楽しんだ、大中小の三人衆




途中で見つけたコレ

オークランド-ウェリントン間の旅がどれぐらいかかったか?

西暦1000年:12時間

トリが飛んでいった場合
(まだNZにはヒトがいませんでした)


1600年:2週間

マオリが歩いた場合。マオリ健脚です。裸足で歩いたんでしょうね


1850年:馬に乗って1週間

初期ヨーロッパの入植者


1906年:鉄道と馬車で3日間

オールドコーチ・ロード(コーチ・ロードは馬車道のこと)の開通で2大都市の往来が画期的に早くなったようです。


1908年:鉄道で1日

ハプアフェヌア橋の開通で、さらに短くなって丸1日に~
革新的な出来事だったんでしょうね。


オーバーランダーでは今でも12時間かかるので(クルマよりかかります)
その後100年間はあまり発展していないということで~


まぁ、飛行機に客足が流れてしまったわけですが、
鉄道の20世紀初頭までの日進月歩は今いずこ


クルマに戻り、すぐ近くのオハクネ駅へ。

オールドコーチ・ロードが栄えた頃はどんなにか賑わったことか。
逆に橋ができて、単なる通過駅になってしまったんでしょうね。


駅前には古くて、



大きな建物がたくさん並んでいましたが、



どれも無人?のよう。



どうやらここはスキーシーズンのみ賑わうようで、



スキー関係の看板多数。



夏の今は、まるで映画のセットのようにシーンと静まり返っていました。

誰もいないド派手なパブ


「無人の間に誰かに落書きされてしまったのか」と思うような、

落書きアート


徹底してます。

スキーに来る若者にはウケるのかな?
でも、街の景観には合わなくてちょっと残念


唯一人影があったのが、駅。

カフェがオープンしていて、


橋に行く途中で会った何人かが、お茶してました



世界的に有名な

キャロット・ケーキもあるそうです


あっ 

オーバーランダー



ではなく
保線車両でした。
(この年末年始、オーバーランダーは保守点検のため運行停止中)


でも、線路を何かが走っているのが見られて、ちょっとウレしかった

(つづく)

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