ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

サムライたち

2011-03-26 | 経済・政治・社会
東北関東大震災直後から海外メディアが取り上げ始めた、
フクシマ50
(リンクの最後の参照に日本語報道のリンクがたくさんあります。日本語のウィキはコチラ

放射線漏れを起こし、「メルトダウンか?」と懸念される福島第一原発に残り、懸命の復旧に当たる東電やその協力会社の社員たちの総称です。


一時は放射線量の高さから50人まで減少したため、「フクシマ50」になったものの、現在は300人が作業に当たっているとか。とうとう深刻な被爆者も出てしまい、現場の緊張は地震から2週間が過ぎても和らぐどころではないですね。日米共同作戦の真水注入が上手くいくよう祈るばかりです。


海外メディアは危険が高まる中、命賭けで現場に留まる人たちを畏敬の念をもって、
アトミック・サムライ
と呼び始め、彼らの作業の様子や動向、被害を細かく伝えています。


日本ではこうしたヒロイズムを慎む風潮がありますが、欧米では仕事への使命感だけで、ここまで身体を張るというのはなかなか理解しがたいのでは?
(そうは言っても米スリーマイル島の原発事故でも誰かが命を賭して臨んだわけですが)


地震後の週末明けの月曜日、軒並み電車が止まっている様子をNHKが取材していましたが、その中で自転車を押した中高年サラリーマンが、
「(埼玉の)大宮から半蔵門まで行くつもり」
と言っていて、夫婦で腰を抜かしましたっけ?


スーツ着て?
ネクタイ締めて?
ママチャリで?
映っていませんでしたが、多分、革靴で?

サクっと検索してみたら、距離は軽く30km
電車で行っても1時間近くかかります~


日本、スゴい!
日本人ってスゴい!

こういう無名のサムライやサムライ・ウーマンがごまんといる国。



「どうしよう?クライストチャーチより早く復興しちゃったら!」
と言う夫の心配もあながち冗談ではないかも。


キー首相は「復興には5~10年かかる」と言ってましたが、神戸震災の復興を見ても、東北はそんなにかからないのでは?

今は原発問題が1日でも早く収まり、
アトミック・サムライたちがこれ以上危険にさらされることなく、
避難を余儀なくされている人たちが帰宅でき、
青果生産者や酪農家が大切に育てたものを沈鬱な表情で破棄する必要がなくなるよう、
ひたすら願っています。

(計画停電中の皆さまも、お疲れさまです。今度は飲み水の問題まで・・)

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