のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1246

2017-08-28 00:48:46 | 新しい子猫たち 

一族の銀行では、ある部門のトップ次第でその部門の関係者がすべて関係する


 


トップが神一に褒められると部門全体、末端の行員に至るまで、その恩恵が及ぶ


 


逆の場合も同じだった


 


あの会社に一族の銀行から来ていた人たちにとっても、アイツの発言は影響があった。


 


アイツだけの問題ではなかった。アイツの言うように、一族の銀行にもセカンドチャンスはあるのかないのか判らないが、兎も角それに賭けるしかない事はみんなにも判った


 


アイツを筆頭に頑張った。元々ジブ秘蔵と言われた コネコ研究所が全面的に技術・研究レベルでバックアップしてくれていた。コネコ研究所は世界最先端の人工知能の研究で優れていた。囲碁や将棋の世界では、有名でもあった。


 


ただコネコ研究所はコネコ通信を通常の営業元にしていて、コネコ通信は元々、コンピーター管理関係で忙しい。コネコ研究所の人工知能を前面に出して売り出そうともしていなかった


 


この会社の前科者部隊と云いながら、一族の銀行から派遣されていた人たちは自分たちのコネも使い、リクルートもした。社長はいい人材はドシドシ採用してもいいと言ってくれた


 


ゲームソフトも頑張ったが、この人工知能を使ったサービスは、あっと云う間に、日本のいや世界で躍進していった。日本のいや各国のコネコ通信も人工知能の優秀さを認識して、全面的にタイアップしていった。


 


金融屋も必死になると、営業にも強かった。ワシは金融屋だから会計だけとおさまってはいられなかった。なにしろ自分たちの将来がかかっていた


 


アイツは率直にモノをいう奴だったので、前科者部隊には叱る時は叱り、指摘しないといけない時は間違いを指摘していた。あの社長に殴られた奴は、みんなにこう言った。こんな人はむしろ例外なんだよ。陰で こそこそいう人たちはいても、叱る時に叱ってくれる人は少ない。君たちは今はチャンスなんだよ。神の救いかもしれない。


 


アイツも前科者部隊を応援する時は応援して、いつの間にか親分みたいな扱いになって、若い奴らの親代わりにもなってしまった。