のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1059

2017-02-22 18:12:20 | 新しい子猫たち 

スイスの猫たちは、敷地内の猫たちとは違っていた。


 


スイスのみんなからグランマと呼ばれていた猫は大層賢かったが、相場で金を儲ける事はしなかった。ネコスキーノは、代々の資産家の生まれではあったが、教育学者として知られ、自分でもスイスカナコインの支援を受け、実際に初等教育を行う機関、保育園 小学校などを作った。


 


スイスカナコインは、その当時は運用で儲けて、儲けた相場師は太っ腹だった。ネコスキーノからの相談に簡単に応じていた。


 


ネコスキーノは、親のない、身寄りのない子供たちに寄宿制の学校を作り、そこで生活して、教育していきたいと理想を述べた。その時にネコスキーノの広い屋敷も、猫たちで一杯になって、日本から連れて帰った、グランマも一杯子猫を産んだが、もう歯も抜けてきた、広い郊外のゆったりとした環境で最後は迎えさせやりたいと言った


 


話は 香奈に伝わって、香奈は感激して、出来るだけの事をしてやって と言った。


 


それが当時 スイスカナコインが大儲けした事もあって、成金趣味に走るよりはずっとマシとチューリッヒの郊外に広い、山も牧場も含む、広大な土地を買い取って、牧場も小さい乳業会社付きで買い取り、ぶどう畑からワイン工場、山まで 辺り一面買い取った。詐欺師に騙されて、金の廃坑まで買った。詐欺師は逃げたが、金の金鉱の筈の廃坑は残った。