昨日の京都は暑かった!いつもの道のりで阪急嵐山駅到着。見上げた電灯カバーの意匠が「もみじとさくら」と今頃気づく。
お彼岸より一週遅れのお墓参り。
嵐山ってなんでこんなにいいんだろう・・・山の緑をみているだけで心がひろ~くなって、ものすご~~~く気分が和らぐ。やまのかたちかなあ・・・緑の連なりが優しいのでしょうか・・・
サギが・・・桂川ほぼ独り占め・・・贅沢ですよ・・・
秋のシーズンにはまだ少し早いとみえ、人力車も出番待ち・・・車夫のお兄さんたちものんびりしたものでした・・・
とにかく暑かった・・・昨日。どこに行っても喉が渇いて!まだまだだわ・・・私の季節!(寒さにはめっぽう強いのですが・・・笑)
ここ数日で、街中はとても良い香りに包まれ始めました。金木犀の季節です。
もれなく、嵐山駅あたりもその良い香り「金木犀」が、花こそ、まだまだ少ししか見えませんが、しっかりと香り出していました。
目に優しい美しい山々を愛で香を感じながらの嵐山行。無理から父にこっちやこっちや・・・って言われている感じもするのですが。その父の(先祖の)年2回のお墓参り(親不孝者です)。この日も父にちょっとしたお願いを申しに参りました。父はうんと前に亡くなっているので、その分私の願いを聞き入れないといけないことになっています。そして、大抵のことは聞き入れてくれるのです。あら!力があるかも!なんてね!摩訶不思議ですが、結構頼んじゃっております。
とりあえず、とある願いを聞いてもらって、一応お参りもして・・・
直ぐ近くの、こちら!覚雄山「鹿王院」山門から潔く一本通された美しいお庭の麗しい木漏れ日も拝見し、次なる目的地、京都七条、蓮華王院「三十三間堂」へと向かうことに・・・
こちらが、成人の日に通し矢が行われる通し矢射場。恐ろしく長い距離で果てが見通せないほどです。現在、新春、新成人を祝う通し矢は、以前の成人の日、十五日に一番近い日曜に行われているそうです。当日は拝観料も無料。六十メートルの距離を射抜く行事を愉しみに多くの方が訪れるということです。
長いお堂は「総ヒノキ造り」で全長約120メートル。柱の間が33あるところから、三十三間堂と通称されるようになり、この堂内に、圧巻を極める1001体もの観音像がまつられているのです。
千手観音像。前で合掌する二本の手を除いた四十本の手が、それぞれ25の世界を救うものであり、二十五×四十で、千。千手観音と言われるのですね。その25の世界とは、仏教の「三界(欲界、色界、無色界)二十五有(う)」のことで、天上界から地獄までの25の世界があるそうです。俗に言う「有頂天」とは、二十五の有の頂点にある天上界の事を指す言葉。
有頂天・・・ってそうそう使える言葉ではないのだと今更ながらに思い知りました。天上界ですもの!!
堂内は撮影禁止ということで観音様のお写真はありませんが・・・
その観音様が、ずら~~~~~~っと並ばれた様は圧巻と言うほか言葉はみつかりません。真横から見ると・・・皆さま背筋ピ~~~~~ン!
百メートル向こう、すきりと見渡せるその清々しさが素晴らしくて!寄木づくりのその技にも驚いてしまいました。
なんでも・・・千一体の中に、自分に似たお顔がみつかるということでしたが・・・
見つけることができませんでした。じっくりとお顔を見つめるうちに・・・どのお顔もうちの「夫」に見えてきて・・・いえいえ・・・とんでもないですね・・・苦笑
朝八時から拝観出来るみたいです・・・心を落ち着け、じっくりと、静かに観音様の穏やかなお顔を拝顔するなら早朝こそが・・・一番のようですね。
柱の朱色に目が覚める。泉ほとりの、彼岸花も風に吹かれて・・・美しく咲いていた。