仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

クライマーズ・ハイ

2016年12月08日 | ムービー
『クライマーズ・ハイ』(2008年/原田眞人監督)を見た。
物語は、「1985(昭和60)年8月12日、羽田発伊丹行のジャンボジェット機が群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根(御巣鷹の尾根)に墜落し、乗客乗員死者520人を出すという世界最大の航空機事故"日本航空123便墜落事故"が発生した。地元の地方紙"北関東新聞"の社長・白河頼三(山崎努)は、悠木和雅(堤真一)を事故の全権デスクに指名し、編集局挙げての紙面作りをさせる。県警キャップでありながら墜落現場での取材を希望した社会部・佐山達哉(堺雅人)は神沢周作(滝藤賢一)と共に事故翌日の凄惨な現場の様子を伝えるが、社会部部長・等々力庸平(遠藤憲一)の妨害により記事は握りつぶされてしまう。自身のかつての実績が霞んでしまう若手記者達の活躍を潰そうとする等々力と、全権・悠木の対立は日に日に深まっていき・・・」という内容。
自分の飼い犬の子供を部下にプレゼントすることで自身の派閥を作り上げ、拡大していったという白河社長の影響なのか、ほぼ誰もが社長の言いなりだ。
追村穣編集局次長(螢雪次朗)も酷いが、最も酷く描かれていたのは販売局長・伊東康男(皆川猿時)。
彼は部下の安西耿一郎(高嶋政宏)を使い、社長のスキャンダルを表ざたにされないよう握りつぶそうとするが、社長室での様子はまるで暴力団の事務所であるかのようだった。
また、白河社長と悠木には少なからず因縁があり、噂レベルではあるものの社内の殆どの人間がそれを知っていることから、彼ら2人の関係を良く思ってはいない。
等々力部長の若手潰しも相まって、北関東新聞社内部の人間関係は何とも酷い感じだった。
(^_^;)
事故関連記事は連日一面を賑わせるのだが、玉置千鶴子(尾野真千子)が嗅ぎ付けてきたスクープ記事は「チェック!!ダブルチェック!!」が信条である悠木を悩ませる。
緊迫感あふれる面白いエピソードの連続なのだが、一番印象に残ったのは、神沢が事故現場で見つけてしまった"スペードのエース"だっただろうか。
これは残念すぎた。

間宮兄弟

2010年01月30日 | ムービー
『間宮兄弟』(2006年/森田芳光監督)を見た。
物語は、「仲の良い兄弟、35歳の間宮明信(佐々木蔵之介)と32歳の徹信(塚地武雅)は2人で暮らしている。一日の仕事を終えて帰宅した後は、テレビの野球中継を見ながらスコアブックをつけたり、レンタルショップで借りたDVDを一緒に見るのが日課だ。ある時、家でカレーパーティーをしようと思いつき、弟・徹信が公務補として働いている小学校の教員・葛原依子(常盤貴子)と、2人が行きつけのレンタルDVDショップのアルバイト店員・本間直美(沢尻エリカ)を誘ってみるのだが・・・」という内容。
兄に彼女が出来るようにと自宅でのパーティーを企画する弟。
バーでコーヒー牛乳を飲んでぼったくられ、悔しがる弟を「生きてるだけでも良かったじゃないか」と慰める兄。
実家に帰ると、すぐにおばあちゃん(加藤治子)がお小遣いをくれる場面が出てくるが、母親・順子(中島みゆき)の大らかさといい、この兄弟の仲の良さ、性格の良さは家庭環境に起因する所が大きいようだ。
(^_^)
明信の同僚・大垣賢太(高嶋政宏)と安西美代子(岩崎ひろみ)の、「何怒ってたんですか」「関係ないでしょう」「はい♪」という会話の場面があるが、只ひたすらに元気が良くて声が大きい体育会系営業マンの習性が現れていて面白かった。
(^o^)
茶系の秋らしい服を着ているのに周囲の景色が夏にしか見えなかったりと、少し手抜きな感じがしたのは残念だが、良くできた作品だ。