二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

MR-9 ADAPTER

2016年01月12日 | Blog & Photo
今日はいささか専門的なというか、マニアックなネタで書いておこう(^^♪
関心のない方は、遠慮なくスルーして下さいませね。

1960年代、1970年代のフィルムカメラの電池は、MR-9という水銀電池がよく使われた。
それが水銀を含有していたため、1995年に製造中止となった。
そこでオールドカメラをいまでも愛用しているおじさん族は困ってしまった。

OM-1
OM-2
F-1
こういった一眼レフはMR-9を使っている。OM-1、F-1はメカニカル機種だから、電池はなくてもシャッターが切れるし、撮影はできる。OM-2は電磁レリーズシャッターのため、撮影そのものが不可。

昨夜のこと。
ソファーでほこりをかぶっていたF-1をふと手に取って、空シャッターを切ろうとしたら、露出計が動かない。中央部部分測光、定点合致式というファインダーである。露出計のスイッチをONにしたまま、数カ月放置したため、電池が放電してしまった(*・ ・*) 
針はピクリとも動かない。
さっそくコインで電池室を調べてみたら、案の定MR-9。



<MR-9を現行のSR43に変換するためのアダプター>

わたしはアダプターの在庫があったことを思い出した。
このアダプターは、小さいくせに買うとなると、お高い。1つはOM-1に装着。もう一つはOM-2を売却するとき、抜き取っておいたのだ。
夜遅く、わたしは少々酔っていた。SR43電池の在庫があった。アダプターのこのボタン型電池を装着し、電池室に入れてみたが、針は動かない。

・・・というわけで、今日はSR43を2本買ってきて、あらためて、装着しなおし、ファインダーをのぞいたら動いたのでホッ(^-^)
あまりにロートルなので、露出計そのものが毀れたかと心配した。
http://mr9.cyber.client.jp/
詳しい情報が欲しい方は、こちらを参照。

キヤノンF-1は1971年に誕生した。F-1改というのもあるが、わたしのは旧型なので、71年か72年ごろの製造だろう。とすれば、この世に生まれてから、おおよそ44年がたっている。露出計内蔵機種として、驚くべき寿命である。

以下の不具合がある。
・ときおり、ミラーが戻らず、ブラックアウトしてしまう。この場合は巻き上げレバーをレリーズ可能状態にすることで解消。
・ミラーに一部、腐蝕痕あり。ただし、実用上はまったく問題なし。

出番は少ないとはいえ、このF-1にわたしはNewFD50ミリF1.4をほぼ付けっぱなし。
レンズはほかに35ミリF2、85ミリF1.8をもっている。
使わないといっても「その気になれば、いつでも使える」という状態で手許に置きたいのである~~ヽ

わたしは今世紀のはじめころ、中古でこのカメラを買った。うろ覚えながら、4万円前後だったと思う。
いまとなっては、大きく重く、かさばるカメラだけど、ブラックペイントの外装仕上げ、部分測光の精度、FDレンズの優秀さなど、まだ見捨てるわけにはいかないのだ。
フィルムが値上がり著しいため、このあとどれほど実戦に投入するか。

135ミリカメラの場合、主力機種はF3と決めている。サブが同じくニコンNewFM2。キヤノンF-1は、わたしの場合この両機種に隠れてしまうのだが・・・。

http://www.canon.com/c-museum/ja/product/film78.html


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