二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

獏さんの隣へ(ポエムNO.4-16)

2020年08月29日 | 俳句・短歌・詩集

おっとそこで横になっているのは獏さんか
ぼくも隣りへ寝かせてもらおう。

おやおーや またしてもるんぺんしてるんだね。
笑うとそのときだけシアワセなので

年中笑っている獏さん
まじめにふまじめだったがどこへいこうが獏さんは獏さん。

どんづまりの塀ぎわで笑っている。
ぼくにその笑いをわけてくれ。

バケツの底が抜けたような顔で
沖縄の陽気なうたを歌ってくれ。

獏さん 獏さんよ。



※ いうまでもなく獏さんは山之口獏(やまのくちばく)、沖縄出身の詩人。1903~1963年。
意識するようになったのは、つきの詩を読んだときからです。

夜景 (全編)

あの浮浪人の寢樣ときたら
まるで地球に抱きついてゐるかのやうだとおもつたら

僕の足首が痛み出した
みると 地球がぶらさがつてゐる

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