毎月20日はカメラ雑誌の発売日。
カメラマニアな三毛ネコさんは、2010年の後半くらいから、「アサヒカメラ」「日本カメラ」の二誌を毎月かかさず買い、クルマに積み込んであっちこっちと出歩きながら、隅からすみまで読んでいる・・・というと大げさだけれど、関心のある記事やグラビアは、くり返し、くり返し読んだり眺めたりして、時をすごす。
3月号の特集の目玉は、ニコンD800と、オリンパスOM-D。
しかし、コンデジは春モデルが各社ずらりと顔をそろえ、誌面はまるで小学校の入学式のように賑やかである。
わたしはこれまで一眼レフはニコン、コンデジはリコー、ルミックスのユーザーだったけれど、先日、遅れにおくれて、初のミラーレス一眼、オリンパスPENのオーナーになった。
ぼろをまとい、粗食にたえ、じっとガマン(笑)しながら“カメラ貯金”をしてきたから、予算は10万円ほど。「おや? もうそろそろE-P4が発売になるのかな」と勘ぐりたくなるほど値オチしてきたし、下取りを出したので、お財布はそれほどいたまなかった(~o~)
PEN三兄弟(三姉妹)の中から兄貴分のPEN E-P3のツイン・レンズキットをチョイス。
これがいちばん本来のPENのデザインに近いし、右手で片手撮りができるのが重宝だと判断したのである。
ミラーレス機への参入は1年以上まえから決めていて、ソニーにするか、オリンパスにするかだけ迷っていた。そこに待望のNEX-7が姿をあらわした。
タイにおける洪水でなかなか実機にふれるチャンスがなかったし、オリンパスでは経営陣の不祥事が発覚・・・腰のいたって重い三毛ネコさんは、そういった動向を見極めたうえで、オリンパスにしたのである。
ただし、フォーサーズのアスペクト比4:3は、わたしはまず使わないので、フォーサーズそのものには意味を見いだしてはいない。理想のイメージセンサーは、APS-C。だからソニーが気になっていたのだが、いつまでたっても、わたしをその気にさせてくれる“魅力あるレンズ”が発売にならない(;_;)
ミラーレス機にまず飛びついたのは、女性たちだろう。小型軽量で、ファッショナブルなカスタマイズ用アイテムが豊富。ところが、おじさんもこれらミラーレス機に物欲をそそられ、2011年は、ミラーレス機の旋風が吹き荒れた。
わたしも、チョートク(田中長徳)さんの本など読んで、しだいに洗脳され、PENのユーザーを夢みることになったのである。
買ってはじめにすること、それはネックストラップの取り付けや日付の設定。
ところがこのPENは、ストラップの「ニコンむすび」ができないのである。
これである。
ここの黒いプラスチック片を、ストラップのヒモが三回くぐらなければ、ニコンむすび(おむすびではありませんぞ!)にはならない。
「な~んだ、配慮が足りないなあ」
まあこれは、汎用のストラップにすれば解決することなので、しばらくガマンして、ストラップの先端を“社会の窓”から出っ張らせて吊り下げておくことにする(笑)。
まだ使用レポートをまとめるほど使ってはいないので、それは後日。
トップにあげたのは、通信機器の部品をつくっている工場の一隅。
つぎに前橋市にある水道会館(県の重要有形文化財)周辺で実写した中から、「影」をモチーフにした作品を2点ピックアップしておこう。
音のないドラマは、いたることころに存在する。
大抵は気づかれることなく、消えていくが、それを眼にし、足をとどめた人に、何事かをささやく。
そのささやきが、聞こえるだろうか? あなたにも。
ストラップ写真をのぞく3枚はいずれもPEN E-P3 iAUTO 14~42mmズーム。