二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」(1)

2008年01月20日 | ドストエフスキー
■「物語」の中の人間■  もうしばらく前から、何冊かの本と並行して「カラマーゾフの兄弟」を読んでいる。読みながら考えこんでしまうため、なかなかすすまない。エンターテインメントを読むのとは、どうも勝手が違う。わたしにとっては、近来にない「スローリーディング」となっている。  もっとも、こういった本を読むとき、大半の人がそういった感想を持つだろう。19世紀半ばのロシア社会に対する予備知識だとか、キ . . . 本文を読む
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